山形・蔵王温泉スキーツアー   2006年3月5日(日)〜9日(木) 4泊5日

 

(メンバー):井上 孝、石内美佐子、澤田 律、藤井哲夫・和子夫妻、松井久美子、

       (藤 重光、平内裕夫、甲斐道代、榊 恵子)

●久しぶりの蔵王スキー。福岡を飛び立って暫くすると、航空機の窓下には芸北・瑞穂・三瓶山の雪をかぶったスキー場(ゲレンゲ)が次々に見て取れる。今年は雪が多くさらに白山やアルプスの山々もすべて真っ白、午後2時には蔵王温泉の宿に着く。

 真っ青の快晴 ちょうど宿の前が中央ロープウェイの駅なので、早速乗り込みゲレンデに出て一滑り。夕食はジンギスカンの焼肉料理で腹を満たし、運よく”蔵王名物の樹氷ライトアップ”が今日が今年の最終日とあって、ロープウェイ・ゴンドラを乗り継ぎ山頂へ見物に出かける。暗闇の中、さまざまの形をした樹氷(モンスター)がライトに浮かび上がり、まさにユーモラスな形をした《怪獣の行列?》を堪能して下山。

●6日:昨日と打って変わって乳白色の濃霧。頂上の樹氷原滑降は諦めて中央ロープウェイで鳥兜山駅1387mへ上がり、中央ゲレンデから菖蒲沼ゲレンデを経て横断。リフト乗り場さえ見えない視界不良の中、樹氷原コースの途中に出て〜黒姫スーパージャイアントコース、大森ジャイアントコースなどのロングクルージングを楽しむ。夕食は米沢牛のスキヤキ!。

●7日:またもや天候は打って変わっての快晴!蔵王ロープウェイで頂上をめざす。蔵王山麓駅から樹氷高原駅まで1734mの距離を約7分で運ばれ、山頂線(延長1872)に乗り換え標高1661mの地蔵山頂駅へ、この路線、従来は箱型のロープウェイであったが、リニューアルされ(2003年12月竣工)丸みを帯びたゴンドラになっていた。(定員18名・全員着席・速度:毎秒5.8m、毎時:1200人を運び、随時乗車可能で効率3倍)。さすが蔵王!サービス向上。

 山頂駅を出ると、そこは真っ青な空と白銀の雪原に樹氷が林立し、太陽光とその陰影が織り成す異次元の世界!。動物や怪獣、ムーミンを思わせるマンガチックな姿態など、見る位置や見る人によってさまざまに感じ取れ、寒さのなかでもほのぼのとした暖かみを感じさせる。観光客も多く、暫く樹氷群の写真を撮り、スキーを担いで地蔵山1736m山頂へ登る。

 やや風は強いがぐるっと青空が広がり、遠くに白雪をかぶった鳥海山、月山、朝日連峰などが望める。蔵王山(熊野岳1841m)への登山コースの標柱には30〜40cmものシュカブラ(エビのしっぽ)がビッシリとついている。ここからスキーを履き滑降をするが、あまり人が滑ってなく、固めの深雪に板がはまりコントロールがうまくできず、皆それぞれ斜滑降やボーゲンでなんとか下る。

 ゴンドラ終点のここが”さんげ坂・樹氷コース”のスタート地点で、ゲレンデ標識No.[100]から[1]へ向かって百万人ゲレンデなど3〜10kmの超ロングコースを滑り楽しむ。モーグルコースにもチャレンジしてみたがやはり難しい。今夜はブタ肉のしゃぶしゃぶ鍋!。

●8日:朝は曇っていたが、スキーを始めると晴れて今日も快晴。蔵王スカイケーブルやリフトを使ってダイヤモンドゲレンデ、霧氷の美しい三宝荒神山下のコタンゲレンデや、菖蒲沼ゲレンデなど全コース滑走にチャレンジする。ユートピアゲレンデではリフトに5回乗ると、ソフトドリンクの無料サービスがあるなど、レストランへの客集めも懸命だ。

 夜はローテーションだとかで、またもやジンギスカン!。4日間とも肉料理だった。

●9日:最終日だが今日も快晴。午後2時までは滑れると、帰りの仕度を済ませ山頂へ。思い思いに滑りまくって楽しい5日間を終える。春休み前でゲレンデの混雑もなく(というよりガラガラの状態で)3月のスキーは季節的にも暖かく快適だった。

●回 顧:思えば、最初に蔵王へ来たのは昭和48(1973)年2月11〜17日で、おじさん(折元)、井上もくさん、平松さん、きみちゃん(折元公子)ほか4人であった。新幹線で東京に着き、上野駅から夜行で山形駅へ。バスで蔵王へ入りスキーを楽しんだが、人気のスキー場とあって蔵王ロープウェイは整理券を、リフトはジグザグに張り巡られたロープに沿って並び、20〜30分は待つという混雑ぶりであった(スノーボードはまだない時代)。

 そして初めて目にした樹氷群は何とも不思議な、神秘的な物体であった。ざんげ坂を滑ると、狭い上に急斜面で左右には多くのスキーヤーが転んでいたり立ち止まっていたりで、私たちも怖くて転び、ただひたすらボーゲン(全制動)で滑り降りた。

 百万人ゲレンデとロープウェイ沿いの横倉ゲレンデをメインに滑っていたが、だんだん慣れて他へも行ってみようと、ユートピアゲレンデから(連絡コースを通り)他のスキー場へ滑り下りたが、濃い霧の中、そこが何というゲレンデか様子も分からず、おじさんが「ここはどこですか?」と、滑っている人に尋ねたときは、一瞬”どこに来たのか?”と心細くなった。

 当時はゲレンデマップ(コースガイド)も備わっていなかったようで、標識もあったかどうか目に入らなかった。今はすべて整備されているので、当時のコースもどこを滑っていたか記憶を辿ってもよく思い出せるし理解できる。

 蔵王スキー場は、総面積305f(東京ドーム約65個分)の中に、樹氷原と最長約10kmのロングコースを含む26コースとゲレンデがあり、質の良い温泉も豊富で3〜4日の宿泊なら、樹氷観光や温泉巡り、写真撮りなど歩き回っても十分楽しめる。今回のツアーは、3泊4日〜4泊5日で(朝・夕食付き)40,000〜45,000程度で設定できた。   (藤井哲夫 記)

 

空から見下ろす蔵王

蔵王の宿・KKR白銀荘は毎晩肉料理

ZAO−MONSTER−LIGHT−UP

蔵王樹氷ライトアップ

うさぎの足跡

颯爽と滑る・爽快・そうかい
黒姫スーパージャイアントコース(斜度26-13)

ブナの幹に吹き付けた小雪

 

三宝荒神山1703m

蔵王温泉・大露天風呂

怪獣たちの行進

怪獣たちの語らい

なんか? とんできた

頬よせてKiss

蔵王・地蔵山ゴンドラ山頂駅1661m

ZAO−MONSTER

熊野岳1841m

シュカブラ(エビのシッポ…霧が凍りつく)

ENJYO−MONSTER

ヒュッテ・SANGORO

スキーヤーもイぃナバウアー?

蔵王・雪に埋もれたお地蔵さん
お賽銭箱はスキーを履いている

蔵王・地蔵山山頂1736m

地蔵山(1736m)

かもしか大橋

 

コタンゲレンデの霧氷

ZAO−SKIING          (写真 藤井哲夫)