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由布岳(1,833m) 高岳(1,592m) 中岳(1,506m) 根子岳東峰(1,408m)   MRCとの合同例会
ミヤマキリシマ探勝登山   実施日: 2014 5/30~6/1


今年のパナソニック山岳会(MRC)との合同例会は、2002年に行った由布岳と阿蘇山に登ることにした。梅雨前で天候を心配したが、花のあるシーズンを考えるとこの時期になってしまった。幸い3日とも好天に恵まれ思い出多い、いい合同例会になった。

  参加者
(九州)藤井,風間,澤田S,信岡, 林゜,澤田゜R【安永,元木】【 】内は由布岳のみ参加
(MRC)久保田,川端,大木,小西,谷口,足立,寺本゜,松元゜, 山田゜, 平井゜

 第1日 由布岳
 9時、由布岳東登山口でMRCのメンバーと1年ぶりの再会をする。今回は正面から往復するより、こちらの方が変化が有って面白いと思い、登りはこのコースを取ることにした。登り始めは新緑の森の中の緩やかな登りで体調を整えるのに都合がいい。40分程歩き日向岳との分岐で一休みする。ここから徐々に急な登りになって、一番の急登は岩場だがロープと鎖が有り安全に登れた。この付近になるとミヤマキリシマがあちこちに咲いていて、つらい登りを慰めてくれる。

 登山口から2時間30分弱で全員元気に東峰の頂上に立つことが出来た。ここで昼食を終え、一旦マタエ迄下って西峰を目指す。西峰へは何か所か鎖場が有るが、全員快適に通過した。西峰では十分展望を楽しみ、写真も撮って下山にかかる。マタエまでは鎖場が有るので慎重に下りた。マタエからは快適な登山道で、景色を楽しみながら正面登山口まで下山する。ここで佐賀の「友遊山歩き」のメンバーとバッタリ出会った。どうも彼らがマタエで食事をしている間にすれ違っていたようだった。今夜は九重高原荘に泊り、ゆっくり温泉に浸かって、楽しい食事会、反省会で親交を深めた。

                                  撮影者    K・・・・久保田  他は澤田 

                     

登り始めは林の中です 新緑の中を登る
日向岳分岐で一休み 急登の始まりです
まだロープが続きます 東峰、西峰が見えてきた
ミヤマキリシマの中を登る 最後の鎖場です
東峰頂上です
正面登山口方面 西峰への登りです
西峰にて
西峰の下りを慎重に イワカガミが…
快適に下って来ました
佐賀の仲間も来ていました カンパイ


第2日 高岳、中岳
 朝、宿の車で仙酔峡まで送っていただく。黄砂が有って残念ながら阿蘇五岳は霞んでしまっている。仙酔峡で準備体操を済ませ、仙酔尾根に取り付く。この尾根からの展望はいいが、溶岩が固まった岩場を真直ぐ登る変化のないコースなので通称バカ尾根とよばれている。仙酔峡のミヤマキリシマは虫か火山ガスの影響か、3割くらいしか花をつけた形跡がない。花の地帯を過ぎるといよいよ溶岩の岩場だ。足元は安定しているが、ごつごつしていて結構歩きにくいものだ。

  身体はまだ暑さに慣れていないので、こまめに休憩を入れて水分補給する。3回目位の休憩時には、ミカンが出てきて気分を爽快にしてくれた。8合目くらいではロープを張った場所のトラバースなどもあったが、皆さん簡単に通過した。思ったより早く高岳と東峰の分岐に着く。せっかくなのでミヤマキリシマを楽しみながら東の天狗の舞台まで行って食事をした。

  食事後は高岳へ移動。記念写真を撮り中岳へ。ここでも写真を撮って下りかけたが、「火山ガスのため一次規制をしている時はこれより先には行かないで下さい」と書かれていて、その前でためらっている人がいた。私は「一次規制はしていませんよ、風向きも逆だし大丈夫です」と答えて下山した。登山口などに分かり易い表示をして、もう少し親切な案内がほしいものだ。左に火口の猛々しい景色を眺めながら無事仙酔峡まで下山できた。

 宿の車で高森温泉館で汗を流し、夜は田楽の楽しい食事だった。(軽登山コースの報告参照)


久住高原荘にて久住山をバックに ・・・・K 花酔橋がスタート点です
溶岩地帯を登ります 急登です
急登が続きます 登山口が見えます。随分登りました
やっと苦しい登りが終わりました 天狗の舞台まで行きます
天狗の舞台で昼食です 天狗の舞台にて ・・・・K
高岳にて
目指す中岳が見えます 高岳を後にして
中岳にて
火口縁を行く 中岳の活動は活発なようだ
夕食は高森名物の田楽です おいしく焼けてきました
反省会も和やかに

第3日 根子岳
 今日はMRCのメンバーは別府からフェリーで帰るので、早めの行動にした。7時30分に民宿ネコックスを出て、7時40分には登り始めた。先ずは2つの牧場の中を通って最後の柵を出ると、いよいよ林の中の登りになる。ここは尾根が狭いので登山道は直線に付いているため急登になっている。真っ黒な火山灰の道で滑りやすいが、幸いしばらく雨が降っていないので、滑る人も少なく登ることができた。5合目位のはしご過ぎ8合目位に来ると、左に見事な天狗岩が見えてくる。特にミヤマキリシマのシーズンでもあり、一層引き立った天狗岩が見られた。

  頂上手前の痩せた所で少しスリルを味わって東峰に立つことが出来た。充分展望を楽しみ写真も撮って、いよいよ下山だ。滑りやすい道は登りより下りが大変だが、皆さん慎重な行動で無事下山することが出来た。下山が早かったので上色見熊野座神社に参拝し、更に5分登ってパワースポットである穿戸(ホゲト)岩迄行って祠に賽銭をあげてきた。
この後ネコックスに寄って昼食をとった。(軽登山コースの報告参照)

                           ( 澤田眞次 記)
   撮影者 K・・・・久保田  他は澤田
南阿蘇ネコックスにて ・・・・K
登山口は牧場の中です
梯子を登る
天狗岩が見えてきました
急登です
天狗岩
最後の危険地帯 頂上です
頂上にて
スバラシイ 下山してきました
上色見熊野座神社が見えてきました パワースポットの穿戸(ホゲト)岩です
穿戸(ホゲト)岩からの下り 火の山温泉どんどこ湯で汗を流した

                               軽登山コース

         パナソニック山岳会(MRC)との合同登山・その2  本隊と分れて軽登山を行った。

                    5/30~6/1 倉木山、烏帽子岳、ラクダ山

 メンバー  藤井、信岡、澤田R゜、MRC寺本゜の4名


                                
5/30(金) 由布・倉木山
 やまなみハイウェイから雨乞牧場への道へ入り、登山口広場に車を置き、コンクリート舗装の牧道を暫く歩き山路へ。倉木山への登路は急坂コースと山腹コースがあるが、緩やかな山腹コースを選ぶ。天候はよく初夏の日差しが強いが林の中はひんやりと涼しく快適に歩を進める。途中で足元にデジカメのメディアを見つけ拾ったが、先行の人だろうと持っていくと、若いペアがいたので“これ落とさなかった?”と尋ねると“アッ、私の”と女性、よかったね。

 頂上近くになると林も切れ、陽射しも強く道も急坂の登りで“暑い・きつい!”金曜日なので他に誰も登ってこない。ランチタイムをとり記念写真に収まり下山。“倉木山は花の山”と云われているが、なにもなくヒトリシズカ、フタリシズカの群落はあったが、ほんの数本が花を付けていた。まだこれから…と云ったところだった。下山して、由布岳正面登山口で本隊を待ち合流して、国民宿舎の久住高原荘に移動。

 
5/31(土) 阿蘇・烏帽子岳
 やまなみハイウェイを宮地へ下り、阿蘇登山道路を草千里ヶ浜へ。さすが九州一の観光地、凄い人々。草千ヶ里を横切って木の階段を登り登山路へ。お目当てのミヤマキリシマは見ごろをちょっと過ぎたところか?、花数が少ないし所々枯れた状態の枝もあり、火山ガスの影響か…。今日も好天、阿蘇には林がないので太陽の光をまとも受ける。

 阿蘇五岳の中でも、烏帽子岳は比較的登りやすいので、登山者も次々と続く。登山路も滑りやすいところには階段が整備され、標識も要所に設置、方向が分かりやすく、また危険なところにはロープが張られている。今日の火山活動は穏やかで風もなく、煙は薄く立ちのぼっている。下山途中にちょっとした広場を見つけ昼食タイム。あたりには小さくて可愛い春リンドウが鮮やか。

 登山道路を高森方面に向かって下るが、すぐの道路沿いのミヤマキリシマは壊滅状態!5年前に来たときはびっくりするほどの株が連なり、たくさんの花を付けていたのが、なんということだろう?、数千の株が枯死している。さらに下って行くと、今度は植林された何百本もの杉の木が立ち枯れ状態!。火災に遭って焼きこがれたように茶褐色に変色している。ビックリ仰天である。

 高森温泉館で合流、温泉で汗を流し宿舎のネコックスへ。夕食は高森名物の“田楽”。阿蘇名産の“つるのこいも・こんにゃく・とうふ・やまめ”の竹串刺しを、木炭の遠赤外線でじっくり炙り焼き、それにあじ味噌を塗りまた焼きあげる。こんにゃくやとうふも竹串から外れないように固めに仕込んである。続けて味付けの鶏肉、豊後牛の霜降り肉は、柔らかくてどれもこれも“おいひーい”の一言。初めて田楽を味わった。


6/1(日) ラクダ山
 ずーっと以前から高森を通る度に気になっていたラクダ山。いつかは間近に登ってみたいと思っていたが、やっと念願がかなった。山と云うより丘と云う感じの柔らかそうな景観だが、春から夏は緑の絨毯を敷いたような美しさ、秋は薄茶色に輝く美しさに魅力を感じていた。まさにラクダの背を思わせるコブ状の姿形で、前面に赤茶色の大きな岩があり、それが顔となっている。但し見る位置による。(この岩は貫入岩で出来ている横向きの柱状節理が見られる、ジオサイトの一つ、とか)

 月廻り公園前から林道を登って仏舎利前の広場に駐車。山路を登ってみたがカヤ等の夏草が茂り足場も見づらく、結構な坂道でしかも放牧のためか、有刺鉄線が張られくぐって入ったが、先にも鉄線が続き途中であきらめて下山する。ネコックスに戻り鶏カツの昼食で満腹。高森から阿蘇大橋を渡り赤水温泉・アーデンホテル阿蘇〈火の山温泉・どんどこ湯〉へ。巨大な阿蘇溶岩や大きな古木を配した庭園風の浴場はいくつかの露天風呂もあり、 約1000坪余りの広大な温泉施設は西日本一の規模とか。裸になって度肝を抜かれた?

 MRCの皆さんとはここでお別れ、来年の再会を約して握手を交わし、手を振り見送る。

                                              報告文・写真  藤井哲夫

倉木山山頂 バイカイカリソウ
烏帽子岳山頂
縦走路より見る烏帽子岳 ミヤマキリシマは少し
小さくて可憐な春リンドウ 草千里を行く70 余人の隊列
高森のラクダ山 くまもんと阿蘇・根子岳

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