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矢筈山(ヤハズヤマ 266m)…風師山(カザシヤマ 362.2m)〈福岡・北九州〉

  2014年7月20日(日晴れ      JR鹿児島本線利用


(メンバー)太田、大宅、浜地、澤田、澤田゜、林゜、藤井、
             (小野、石内゜、友清゜野田、宮内、左座゜、榊゜) 14名

 久しぶりにJR利用、それぞれに最寄りの駅から快速に乗り、北九州の小森江駅で合流。R3を門司港方面へ少し歩き、「風師登山道」の石柱(海抜4m)から小森江子供のもり公園入口を経て、風師・矢筈登山道分岐から矢筈山キャンプ場へと進む。林道は樹木が覆い夏の日差しもなく涼しい風が心地よい。

  矢筈山山頂展望台付近に着くと、キャンプ場管理のボランティア数人の人が、草を刈ったり薪を焚いたり、キャンプに訪れる人達への準備をしていたが、私たちを見ると“どこからですか”“福岡からです”“じゃぁ、ここの施設を案内しましょう”と云ってくれた。 ここは明治20年に旧陸軍が築いた白煉瓦の建物跡(司令官室、将校室、兵舎、弾薬庫などが地下に当時の名残が現在でも残されており、堅牢な石組の塀、要塞・堡塁陣地、倉庫や砲台跡等もあり、一部はキャンプ場の施設として利用されている。関門海峡の防備のためで、他にも門司の古城山や小倉の高蔵山、砲台山や、下関にもいくつかの要塞がある。

 30~40分ほど歩きまわって見学・説明を受けた。展望台からの眺めは、関門海峡を行き来する船舶と、下関側の彦島などを眼下に、テーブルとベンチでゆっくり昼食を済まし、ボランティアの人に風師山からの下山路(ガイドブックではいくつかのルートが描かれているが、低山の里山では歩く人が少なくなり荒廃している場合が多い)を確認し、すぐ上の矢筈山山頂に足を踏み入れ、植林に囲まれた緑の広場で記念写真に収まり、午後のコースへと向かう。矢筈山の下りで林道との合流地から右へ山路を入り、南峰を過ごし風師山山頂に着くが、大した見どころもなく、しばらく休憩して尾根を進み展望所左への標識で両脇に岩で挟まれた隘路を超えれば、このコースのハイライト風頭山・岩(カザガシラ 364.3)に到着する。
     
  風頭の広場奥には【この頂きに立つ 幸福の輝きは これをとらふる 街を知りし 山人たちの 力によるものなり】昭和32年10月 槇 有恒 と刻まれた記念碑(日本山岳界の重鎮・マナスル登山隊長)や、歌人 吉井 勇の歌碑などがあり、周囲には大きな岩が露出し化石?がある。
 
 暫く展望を楽しんで戻り、細い竹などで藪化した(前回登ってきた道・平成19年)へと入りこむ。やはり登山者があまり入らないのか可なり荒れているが、下って行くうちに道は何とかはっきりしてきた。下りついて小森江貯水池、子供のもり公園を経て舗装路を暫く歩き、JR小森江駅に到着。数分後の快速で福岡へ、日曜日とあって人は多かった。        藤井哲夫 記


                                                           【写真撮影:澤田眞次】

ここが今日のスタート地点です。 北九州のMさんが差し入れを持ってきてくれました。
しばらくは舗装道路です。 この公園が風師山、矢筈山の分岐点です。
矢筈山を目指します。 矢筈山の山頂直下に堡塁跡が有ります。
兵舎跡です
ボランティアの方から兵舎のつくりについて説明を受ける。
関門海峡を見下ろせる場所です。
ボランティアの方から海峡の説明を受ける。 藤棚の下で弁当です。
堡塁跡の直ぐ上が矢筈山の頂上です。
矢筈山からの下り。 風師山を目指し登ります。
更に登りが続きます。 頂上直下、紫陽花の中を。
風師山頂上です。
風頭山に来ました。 風頭山から展望を楽しむ。
風頭山からの下山。 こどもの森公園迄下りてきました。
右が風師山、左が風頭山です。(こどもの森公園より)

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