(メンバー)
松九会登山クラブ :藤井哲夫、澤田眞次、信岡雄蔵、佐藤直之、原田和夫、西田初夫、西儀務、加藤敏明
福岡まいづる山岳会:石内美佐子、児玉かめ子、澤田律、藤井和子(本間)
松橋I.Cから八代海を左に見て天草五橋を渡り、牟田峠(当初はここに駐車し縦走・周回して戻る計画だったが、2時間30分も余分に掛かるので変更した)を越えて登山口の白嶽森林公園キャンプ場へ。施設の開放を準備中の管理人にあいさつして駐車場を借りる。キャンプ場は通年営業で夏場の午後からは満杯になるという。
何棟ものバンガローが建つ裏手から木々の茂る緑濃いトンネルを抜け、急登の木段を登り展望台に着く。見晴らしは少し霞んでいるが目の前に岩峰の白嶽が聳え立っている。やがて中岳を越えて鋸岳・中岳分岐を経て蕗岳(つわだけ)へ向かう。登路の左右には大きな羊歯が茂り、気持ちの良い登山路だが、風もなく夏の暑さに全身から汗が噴き出る。2年前の10月、天草の次郎丸嶽〜太郎丸嶽登山の際も暑さに閉口したが、今回は8月、もっと厳しい?。
昼には少し早いが蕗岳・牟田峠分岐の小広場で昼食後、右へ折れ蕗岳への登路を進むが、身の丈を越すほどの大きな羊歯が密生し(もうやめようかと思ったが)、足元も見えない中を押し分け押し分け、跳ね返されながらもなんとか進む。蜘蛛の巣も多く顔にくっつきやたら気持ち悪い。やっとの思いで抜け出し山頂近くから西を望むと、堂々とした次郎丸嶽が目に入り、すぐに蕗岳山頂に出る。大きな岩の山頂からは360度のパノラマ。眼下に松島、八代海が一望に雄大な景色が展開する。南に先ほど登ってきた中岳が見えるが、今日のメインの白嶽はその陰で見えない。
蕗岳分岐へ戻り鋸岳を目指すが途中で、私(藤井)の足(向こう脛)が突っ張って歩行がままならなくなってきた。登山靴・靴下を脱ぎ鎮痛消炎剤などを塗ってしばらく休憩。歩き出すと空模様も怪しくなって、やがてポツリと雨となり時間もオーバーしてきたので鋸岳も白嶽も諦めて引き返す。キャンプ場には夏休みの小中学生や保護者が到着し入室中。
帰路の温泉は大矢野島の“弓ヶ浜温泉”へと車を走らせ、途中で携帯を入れると「温泉ポンプの入れ替えで休業」!元に戻り前回利用した“スパ・タラソ天草”で汗を流す。
夏の登山は標高1,000〜1,500mを越える高所は涼しさがあるが、低い山はむしろ暑くて厳しい。参加の皆さんの足を引っ張って申し訳なかった。 (藤井哲夫 記)
【写真撮影:原田和夫】
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