2006年8月27日(日)

宝満山(829.6m)  福岡県筑紫野市


 九州No.1の登山人口を誇る山で、休日には家族連れや老若男女でにぎあう。山は三郡山地の南端に位置し、太宰府の北東(鬼門)にあたり山に不吉を鎮めるために麓に神社を建立したことに始まる。中世以後は英彦山とならんで修検道の山として栄えた。

 今回は堤谷・滝コースを登りました。堤(つつみ)谷となっていますが標識には提(ひさげ)谷と修正してありました。後日調べてみると、どうも提(ひさげ)谷の方が正しいようです。ほとんどの山のガイドブックには堤(つつみ)谷となっていますが最近のものは提(ひさげ)谷としているものもあるようです。

 (メンバー) 
    松九会登山クラブ  :藤井哲夫、角 勇賢、澤田眞次・律夫妻、柴田恭輔、佐藤直之、原田和夫
                
  福岡まいづる山岳会 :
岸田武雄、大宅道雄、中馬一枝、石内美佐子、児玉かめ子、山田信廣 

 (コースタイム)
  堤谷登山口P9:38…10:24小峰の滝…10:54清めの滝…11:47
普池の窟…12:15キャンプ場(昼食)13:00…13:10宝満山山頂…13:50剣の岩…13:55猫谷川新道分れ…14:05百日絶食の碑…堤谷下り…15:05登山口P

 本道寺入口バス停より登山口へ車を乗り入れたが、以前登山口そばに停めることができるスペースがあったが、侵入禁止のポールがあり、かつ整地されていた。停めることができず、登山口をやり過ごして車を進め、既に5〜6台の先客があったが、路肩にスペースを見つけてどうにか駐車、今後は乗り合わせなどをして台数を考慮しなければならないだろう。

 登山口を入るとすぐに林の中に入るが、同時に冷涼な谷川の水音が聞こえてくる。このコースは十数ヵ所の滝があり、夏の登山コースとして知られている。しかし昨日の夕立が降った関係で湿度が高く、すぐに汗が滴り落ちてくる。途中の沢渡りの度に冷たい谷水で手や顔を浸しながらの登りとなった。沢伝いに整備されているコースであるが、岩場が多くてハシゴやロープも何ヶ所もあって、傾斜のきつい結構ハードなコースで、慎重な登山が要求される。

 百日絶食の碑から猫谷川新道との分岐へと回り、普池の窟(岩屋)を経由してから仏頂山へ登らずキャンプ場へと下った。木陰で昼食をとりしばし休憩する。記念写真を撮るために頂上へ上るが、この時間帯は暑すぎるのか登山者はまばらであった。我々も写真を撮り終えてすぐに降りることとした。

 下りは再びキャンプ場を通り、普池の窟経由を避け(登を避けて)直接猫谷川新道分れへと下ることにした。このあたりから雲が出てきて辺りが暗くなりだし、更には遠雷が聞こえてきだした。百日絶食の碑で休憩していたとき、かなり近くに落ちたのではないかと思うほどの稲光と強い音を聞き、ここからシラハゲ尾根コースを下山する予定であったが、尾根伝いは落雷の危険があるので、急きょ上がってきた沢伝いの堤谷コースを下ることにした。程なく雨が降りだし、雨具を着ることになった。鬱蒼とした林間コースでもあり薄暗く、夜道の様相を呈し慎重かつ急いで下ることと相成った。

 なだらかな登山道の場合は折りたたみの傘でもよいが、急峻なコースの場合は手が塞がるためバランスを崩しやすい。特に雨で濡れて滑りやすい下山時には、手にしているストックも短くしてザックに収納したほうがよいと思い、一考を促しておきたい。
                                        (大宅道雄 記)

                     
                      写真  
角 勇賢さん撮影 
原田和夫撮影

堤(提)谷登山口にて

さあ、出発です

 

 

可愛いヤマジノホトトギスが咲いていました

標識には堤谷を提谷と修正してありました

沢沿いの道をを登ります

沢沿いですが涼しくありません

梯子を慎重に登ります

まだまだ先は長い

「一ノ滝」が見えてきました

涼しげな「一ノ滝」です

嶮しい登りも続きます

清めの滝です

ペットボトルに水を汲んだので遅れました

普池の窟

大きなガマガエルがいました

キャンプセンターに着きました

ここの木陰で昼食です

宝満山頂直下にイワギボウシが咲いていました

宝満山頂で記念撮影

あとは登山口に引き返すだけ

百日絶食の碑の前で休憩、その後、雷が鳴り、雨が降り出しました