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白岩山(しらいわやま 1,620m)…水呑の頭(みずのみのかしら 1,646.4m)  《宮崎・五ヶ瀬》 

平成27年5月6日(水・振替え休日)  晴れ・曇り  バス   

 
(メンバー):信岡、澤田、澤田゜、浜地、平原、藤井、林゜、藤岡゜、(野田、石内゜、友清゜、榊゜)12名 
     ゲスト:福岡トレッキングクラブ・7名   計19名

 ゴールデンウイークの最終日、シャクナゲの花木が10万本も生い茂ると云う山へ。高速御船ICを下りて馬見原=本屋敷からカシバル峠(五ヶ瀬ハイランドスキー場)へとバスで上がる。スキー場のリフト下を通って大きな駐車場(標高1,308m)に着いたが、登山口への入口(4年前に登った山だが)の記憶が薄れていて、2~3の道を突き当ってはUターン、前回も此処を探したがやっと思い出して、未舗装林道に入りバスで登る。凸凹に荒れた1km程先の“ゴボウ畑”(1,430m) と云われる所に数台の車が駐車している。ここで降りて登山道へ、3日後の10日(日)が白岩山の山開きなので道が整備され歩きやすい。以前は(平成20年に)ウッドチップという木材の切り屑を森林管理署が敷設して、柔らかく足に優しい登山路だったが、強い降雨によりかなり流出している。

 やがて杉越(丸太の標識 1,558m)と云う峠(別名:白岩峠・日肥峠)に着く。ここは昔、馬で物資を運んだ交通の要所で、霧立越関所と標示の金属製登山届用ボックスがあり、霧立越に関する歴史の絵が描かれて、正面には馬方の荷を狙う狸、左は平家追討で峠を通った那須大八郎の武者絵、右に西南戦争で西郷隆盛・薩軍が越えた絵、もう一つは剣豪・丸目蔵人のタイシャ流?。準備して持参の登山届を投函し、一息休憩をして白岩山へ足を運ぶ。

 足元は浅く抉れた溝のようで緑の鮮やかな苔が続く。やがてシカの食害から植物を守るためのネットが張られ、登山者が出入りできるゲートが設けられている(必ず閉じてロックすること)。白岩の直下のロープが下がった岩場をいくつか越えて山頂に登る。石灰岩峰の山頂からは国見岳(おおぐるみ)を中央に、左へ小国見岳、五勇山、右に高岳、三方山、ヤマシャクヤク群落がある天主山など脊梁山脈の山々が連なる。天候もよく弁当を開き昼食。そこに小さな女の子が登ってきた!親子4人で来たのだが、岩場をよく登って来たものだとビックリするやら感心するやら、こちらはフーフー云いながらだったのに。記念写真のときには一緒に入ってくれたが、聞くと幼稚園児で福岡市南区の中尾で私たちの所と近い。

  白岩山一帯は植物・花が豊富で〈白岩山石灰岩峰植物群落〉として県の天然記念物に指定されている。岩峰から南へ急降下すると、辺りにヤマシャクヤクの蕾がレモンイエローの淡い色で(咲けば白)が所々に顔を出している。平坦な道へ出て次の山へ進むと、〈シャクナゲ大群落地の看板に、その数およそ10万本、九州最大の群落地……〉とあり、ここが水呑の頭への分岐点で、左へ折れ結構な坂道を登る。山頂には鮮やかな濃い赤ピンクのコバノミツバツツジが、今を盛りと咲いている。一息入れて先へ下り気味に進むと、ピンクのツクシシャクナゲが、高めの枝に数輪ずつの花を付けているが、残念ながら花数が少なく今年は裏年のようだ。

  引き返して白岩山の岩峰には寄らず、平坦な巻道を通り杉越(下山届投函)を経由して登山口へ戻り、バスにて帰路につく。温泉に入る予定だったが、ゴールデンウイークの最終日で高速の混雑を考慮して寄らずに帰る。皆さん遠路お疲れ様でした。

 =ゴボウ畑の由来=
 登山中にこんな山の高所に“ゴボウ畑”とは?との質問を受けたが、答えが出来ず帰ってNETで調べた。その前に家内に聞くと“薊(あざみ)の花が”たくさん咲き、それが“山ゴボウ”だからでしょう、との答え。なるほどとは思ったが、パソコンを開いた。Googleで[五ヶ瀬白岩山登山口ゴボウ畑の由来]で検索し、[霧立越ガイドブック]を読むと、その地には〈オタカラコウ〉の花の群生があり、その〈葉〉がゴボウの葉に似ていたことから、との記述がありました。 (藤井哲夫 記)

【写真撮影:澤田眞次】

登山準備です。既に標高1,400m位

新緑の中ゆるやかな登りです


早くもミツツジが見られた

鹿害防止のネットが


縦走路、杉越まで登ってきました

縦走路は快適です


 ミツバツツジが増えてきました

鹿よけの柵の中を登る


頂上直下の岩場を登る 狭い頂上で食事です

頂上にて

ヤマシャクヤクが出てきました ヤマシャクヤク

ここから最高峰(水呑の頭)へ 水呑の頭には三等三角点が有ります

シャクナゲの木は多いが花は少ない シャクナゲを観賞する

シャクナゲを観賞する ミツバツツジの中を下る

ヤマシャクヤクには少し早いようでした

ムシカリ(オオカメノキ)がよく咲いていました


新緑の中、気持ちのよい下りです 無事下山しました

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