(メンバー)
松九会登山クラブ : 藤井哲夫・和子夫妻、信岡雄蔵、安永憲男
福岡まいづる山岳会:石内美佐子、児玉かめ子、澤田律、友清節子
(コースタイム)
【9月8日】:JR大野城駅西口6:25=7:50宮原SA8:12八代JCT=8:32田ノ浦IC=3号線=R328=10:05登尾(紫尾山入口)=10:25登山口林道通行止め=R504堀切峠へ迂回=12:25紫尾山公園P…紫尾山山頂(昼食)=R504=13:04虎居町=13:45溝辺鹿児島空港入口=14:08 R10〜R22=佐多街道=14:40道の駅たるみず(休憩・足湯)15:18=16:00財宝温泉・薩摩明治村(泊)車走行368.5km
【9月9日】:宿6:21=6:40花岡中横コンビニ(弁当購入)6:46…7:15御岳登山口P(朝食・標高約850m・車走行計399.9km)…8:18TV塔…9:15八合目…9;32九合目…9:46御岳山頂10:30…TV塔(昼食)…12:52登山口P13:09=13:56宿(温泉入浴)14:50=14:55垂水新港(フェリー)15:20=16:05鴨池港=16:54鹿児島北IC=17:56山江SA18:10=19:45基山PA=
★【8日】:ガソリン益々高騰!長距離高速道料金節約のため、窮屈だが1車8名にて走る。宮原SAで休憩し、八代から南九州道へ入り田ノ浦ICで降りて3号線を南下、ツルの渡来地出水市を抜けて紫尾峠を越し登尾の集落から紫尾山登山口へ入るが、先の台風の影響か?舗装されたばかりの林道入口にロープが張られ「当分の間通行止め」の看板。この地の役場に電話するが土曜日で誰も出ない。仕方なく金峯山へ行こうかとも思ったが、せっかくここまできたのだから山の向こう側に迂回して、堀切峠から紫尾山公園への車道を上り紫尾山山頂へ行ってみることにする。
いくつものアンテナ類が林立する駐車場に車を停め、少し歩いて難なく山頂へ。ここからは360度の展望が開け、方位盤があり霧島連山、桜島、開聞岳、天草の山々などが見える。山頂の石碑には王貞治(監督)の揮毫が彫られている。昼食をすませて下山。さらに南下して錦江湾から桜島を右に見ながら垂水へ。途中道の駅で温泉足湯に浸かって宿舎の薩摩明治村へ。この宿は財宝の水や、財宝の焼酎などを宅配販売していて、会員であれば宿泊料金が可なり割引され、またぶたしゃぶや焼肉などの食べ放題(但し1品)、財宝ビールや焼酎などは飲み放題であったのだそうだが、全く説明がなくこの恩恵に預かれなかった!(部屋のパンフには記載している、とのことだが、そんなもン誰が読むか!)
★【9日】:宿の朝食弁当と、コンビニで昼の弁当を買い登山口への林道を上っていく。右に志布志湾を見たり左に錦江湾を見下ろしたりの絶景だが、カーブが多くガードレールもなく緊張の登が続く。かなりの高さまで上がり(腕の高度計は850m)先頭の車が1台、そこに大きな案内看板がある。まずは腹ごしらえの弁当を広げる。
次々と車が上がってきてマイクロバスも…、今が花のシーズンなのだ。目の前には赤みを帯びたナンバンギセル(南蛮煙管)があちこちに、歩き出してすぐに手すりのついた階段を登り、山腹をぐるりと回るように進むと、足もとに崖の斜面に黄色のタカクマホトトギス(高隈杜鵑草)がいくつも顔を出す。高隈山系固有の、どこにでもある花ではないので、みな感激し写真撮りに余念がない。白い花弁に斑点をつけた可憐なコバノボタンヅル(小葉牡丹蔓)もあって嬉しさを増すが、日差しも強くなり風もない…急坂を登りテレビ塔のあるピークで給水タイム。
ここからの展望は大きく広がり、目の前にこれから攻めて行くピークが3つほど連なり、アップダウンの激しそうなジグザクの稜線が続いている。テレビ塔からすぐに急降下の道となるが、10分程で樹林の中の鞍部に着く。この辺りはツクシコウモリソウ(筑紫蝙蝠草)の群落があり、白い花はちらほら咲き始めたところ。だが白い花びらに紫の斑点をつけたヤマジノホトトギスが多く見られ、カメラが忙しい。鎖場を3つ越え、ピークを2つ過ぎると九合目の広場に出て、最後の急坂に取りつく。道脇にはホソバシュロソウ(細葉棕櫚草)がこれでもかと続き、バアソブ(婆阿鼠雀斑)、ツルニンジン(蔓人参・ジイソブ)、ツルリンドウ(蔓竜胆)などが競い合う。山頂は広い丘陵状になっていて見渡す限りの展望!の筈だが、ガスがかかり大箆柄岳方面は全く見えない。時折ガスが切れた眼下には緑の牧野が広がり、その中に鳴之尾(めいのお)牧場の鮮やかなオレンジ色の屋根が一際美しく浮かび、メルヘンな風景を醸し出している。
大箆柄岳方面への縦走は時間的に難しいので往路を下山する。今回は花の写真を撮りながらの往復で、コースタイムはあまり参考にならないと思う。(全走行距離 720km余) (藤井哲夫 記)
【写真・(fu)-藤井さん、(ya)-安永さん、】
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