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新年登山:干支の羊に因んで“羊群原“の秋吉台へ

龍護峰(りゅうごほう425.5m)~御鉢山(おはちやま 406m)~西の西山(にしのにしやま 398.9m)〈山口・ 秋吉台〉

2015年 1月18日(日)  晴れ 貸切バス


(メンバー)太田、西、信岡、澤田、澤田゜、庄嶋、庄嶋゜、林゜、藤岡゜、藤井、
     (石内゜、友清゜、榊゜、野田、宮内、左座゜) 16名

 週間天気予報ではこの日だけが晴れ!、毎日祈るような気持ちで新聞の予報欄を見ていた。だが、前日の土曜日があまりにもいい天気になったので、前倒しとなり翌日の18日は崩れるのではないかと心配しながら床についた。

 早暁の4時半に目が覚め、起きて空を見たら、いくつかの星が煌めいていたので一安心。JR博多駅で全員が揃い、高速・福岡ICから山口の美祢ICで降りて、鍾乳洞で有名な秋芳町(しゅうほうまち)の秋芳洞(あきよしどう)を通過し、秋吉台(あきよしだい)の家族旅行村に着く。管理棟に寄り登山道案内のコピーを貰い、職員に“どこから入って行くのか”と聞くが、何とも曖昧で要領を得ない。近くに森の管理作業に来ていた人がいて“ここからイノシシ避けの電気柵を伝っていけばよい”と教えてくれた。

 緩やかに高度を上げて行くと右に標識があり登山道に入る。このあたり桜の植樹がされ、花の季節には華やかで賑わうのだろう。竹林を抜け樹林の中の道を行くと「龍護峰1.2km」の標識。そこから10分ほど歩くと前方が開け、あたりは薄茶色に輝くカヤの波。やがて右手前方に緩やかな丸みを持った小高い丘のようなピークが見えた。これは後で登る御鉢山で、龍護峰はこの少し先の鞍部から左へ登る。あたりにはカルストの羊の群れが点在している。山頂は広々とした穏やかな鈍頂の形状で、中央部に山頂標識と三角点があり、360度の壮大な展望が広がる。眼下には宇部興産の巨大な石灰石採掘の鉱山が見え、北西方向には秀麗な明るい山頂の花尾山(はなおやま 669.1) 〈山容の美しさから渋木冨士、深川富士の異名を持つ〉が望める。

  暫く景色を眺め引き返し、御鉢山へ登り返す。ポツンと山頂標識が立っているが、文字は風雨にさらされ読み取りづらくなっている。“マジックは?”の声にリュックを開けたが持ってきていなかった。昼も近くなったので、食事の場所をと見通しながら降り、なだらかで皆が座れそうな草付きの道にリュックを下し、雨風で浸食された丁度格好のよい石灰岩柱に、御神体になって頂き、お神酒と昆布・するめ・やきあごを供えて、去年の安全登山に感謝し、本年一年の更なる安全登山を祈願して、お神酒を頂き昼食をとる。

  ここで登山口に下ろうとしたが時間も少し早く、秋吉台一の眺めといわれる目の前の「西の西山」に登ろうと云うことになり(往復40分)、元気な14名がアタックして来た。無事に登山を終え登山口の家族旅行村に戻り、登山靴の泥を落としバスに乗る。

  帰りの途中、美祢市伊佐町にある〈万倉の大岩郷 まぐらのおおいわごう〉というミステリーゾーン?に寄った。標高 280~300mの所に大きな岩塊が所狭しと転がり積み重なっている。大きな川もなく高い山もないところで、なぜこんな大量の岩があるのか?この岩は〈石英閃緑岩 せきえいせんりょくがん〉で、大きなもので7mほどもある。生い立ちは〈大地変動起因説と洪積世の河川作用説〉があると云うが、明確には分かっていない。また3km程離れた吉部(きべ)の町にも同じような〈吉部の大岩郷〉があり、島根県三隅町室谷地区にも存在するとのこと。  報告 藤井哲夫

秋吉台のカルスト台地

 秋吉台は日本最大のカルスト台地で国定公園(面積4,502ヘクタール)及び特別天然記念物(面積1,384ヘクタール)の指定を受けている。秋吉台の雄大な景観は、石灰石の岩肌が露出するラビエ、月のクレーターのような凹地のドリーネやウバーレ、ポリエなどがある。

 カルスト:石灰石は水に溶けやすいため、石灰岩地には特有の溶食地形が見られ、これをカルスト地形と呼んでいる。カルストという語は旧ユーゴスラビアの有名な石灰岩地の地名です。

 石灰岩柱(ラビエ):カルスト台地には石灰岩の柱がたくさん見られ、この柱をラビエと呼んでいる。ラビエの近くに行き、その表面を見ると多くの溝が上から下へと見られるものや、波状に凸凹になっていることに気づく。これは石灰岩が雨水に溶かされていることを物語っている。

 ドリーネ:カルスト台地の上に降った雨は、岩の割れ目を伝わって地下に流れこむ。水は石灰岩を溶かすので、そこにはドリーネと呼ばれる凹地ができる。秋吉台はドリーネの密度が高いことで世界一と云われている。

美祢市の秋吉台観光パンフレットより




                                                                                                                                                    
【写真撮影:澤田眞次】
駐車場で登山準備です しばらくは舗装道です

いよいよ登山道に入ります しばらく両側が竹藪の道を行きます

ここからススキの原にかわります ススキの原を登る

龍護峰が見えてきました 稜線です左へ行きます

頂上へ 頂上近くです

龍護峰頂上にて

御鉢山を目指し下ります 前に御鉢山が見える

御鉢山頂上です 御鉢山の下り

新年の安全登山祈願 全員で祈願します

昼食 ここから西の西山に登ります

西の西山(398.9m)の頂上です
西の西山頂上にて いよいよ下山です

森林地帯まで下りてきました 駐車場に着きました

万倉の大岩郷 万倉の大岩郷

大岩群です 博多で新年懇親会をしました

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