オオヤマレンゲ・ミヤマキリシマ探訪
(メンバー)
松九会登山クラブ:藤井哲夫、澤田眞次、原田和夫
まいづる山岳会 :大宅道雄、石内美佐子、児玉かめ子、澤田律、(岡田)
(コースタイム)
九重森林公園スキー場P(登山口)9:30…10:00第2リフト終点…10:11森林公園分岐(左・合頭山/右・猟師山)…10:30牧の戸/合頭分岐…10:45合頭山山頂11:00…11:13牧の戸/合頭分岐…11:26猟師山山頂(昼食)12:20…(オオヤマレンゲの撮影で30分ほど時間を費やす)…13:20第2リフト乗り場…13:35登山口=筋湯温泉・ホテル大高原
先週からの週間予報では雨曇り。前日の予報ではピーカンの晴れ。朝起きるとうす曇り。絶好の山行日和である。最近の天気予報はどうも外れることが多いようだ。当日の朝刊の一面に「扇ケ鼻ミヤマキリシマ満開」との写真つきの記事が載っていた。御多分に洩れず牧ノ戸方面は車の行列である。今日の私たちは「オオヤマレンゲ」に会いたくて、牧ノ戸峠の西に位置する合頭山と猟師山(岳)に登ることにした。牧ノ戸峠登山口からと八丁原にある九重森林公園スキー場からのルートがあるが、スキー場から目指すことにした。
スキー場に車を停め、いまは草のゲレンデを登るのだが、だんだんと勾配がきつくなりだした。足慣らしにしてはちょっときつめである。途中のリフトコースの下に「ユウスゲ」が咲いて格好の写真タイムで一息いれる。今日も原田さんの植物解説を聞きながらの楽しい山行になりそうである。第2リフト終点横に「散策路」の道標があり、ここが猟師山への登山口であるが、こちらから登らずに左の上級者コースのゲレンデへ進む。ゲレンデを登りきったところに「猟師岳周回コース」の道標があり、ここで一息いれる。周回コースに入るとミヤマキリシマ(この一帯は盛りを過ぎている)や馬酔木、ドウダンツツジなどの低木樹林帯でコースの道幅を狭くしている。しばらく行くと「森林公園分岐」に出る。
「森林公園分岐」から左手に下り、牧ノ戸登山口からの「合頭分れ」を目指す。まんまるとした可愛らしい饅頭型の合頭山のピークを左手に、正面には雄大なくじゅう連山を眺める。特に、星生山の北側斜面はピンク一色であった。さらには右手に霞のうえに浮いた根子岳などの阿蘇五岳が見えて幻想な姿を眺められた。コースは熊笹の中にポツリポツリとミヤマキリシマやドウダンツツジが顔をみせているだけで、さえぎるものはなく気持良く歩ける。
合頭山で石内さんから冷たいマンゴーや西瓜を頂き、記念写真を撮って「合頭分れ」まで戻る。「合頭分れ」を右にとり猟師山を目指す。間もなく1423mの狭い山頂に到着、ここで昼食をとることにした。昼食を食べていると大勢の子供たちが登ってきて、引率の方のガイド案内が始まった。子供たちの賑やかなこと以上に悩まされたのは「虫」たちである。これからの時期の山行には「虫除け」が必要だと痛感した。逆のコースで登って来られた登山客の方の「オオヤマレンゲがたくさん咲いていましたよ」との情報で、勇躍荷物をまとめて下山をはじめる。
先頭リーダーの藤井さんからの「この下りは勾配が急だから注意を」、との一声で気を引き締めなおす。なるほど結構きつい下りである。シロドウダンやベニドウダンがきれいに咲いており楽しませてくれる。途中から馬酔木など樹林帯に入るが、コースは湿気があり粘着質の黒土で滑りやすく、木々に掴まりながら慎重に下る。特に木の根や岩場は注意が必要であった。シャクナゲ谷に入ると「咲いている時には是非来て見たい」と思わせるほど、シャクナゲの大木の群落であった。
シャクナゲ谷を抜けると舗装された林道に出る。この林道沿いに「森の貴婦人」といわれるオオヤマレンゲが咲いていた。まだ蕾が多くて白い清楚な姿を咲かせているのは少なかったが、時間をかけてカメラにその姿を収めまくったのであった。あと一週間後が見ごろかなと名残惜しくあとにした。林道脇に「うさぎコースとかめコース」の道標があるが、どちらも大差なくほどなく合流する。ほどなくスキー場の第2リフト乗り場のそばに出る。ゲレンデをのんびりと下って駐車場に着く。
筋湯温泉のリゾートホテル(?)大高原で温泉に浸かり、汗を流して帰途につく。 (大宅道雄 記)
【写真撮影:原田和夫】
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