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合頭山(1384m)〜猟師山(1423.2m)  〈大分・くじゅう〉    2013年6月15日(土)

山の貴婦人・天女ともいわれる《オオヤマレンゲ・大山蓮華》の純白で清楚な花の観賞にでかけた。

(メンバー)澤田S、澤田゜、風間、庄嶋、藤井T、藤井K゜、元木(大分から)
      後藤M、後藤H゜、牧野、徳永゜、佐座゜

往路バスコース:博多駅=筑紫野IC=九重IC =四季彩ロード=筋湯=地熱発電所=九重森林公園スキー場(大分の元木乗車)=
牧ノ戸峠手前の登山口下車…

登山コース:牧ノ戸下登山口…合頭分れ・第1ピーク(1383)…合頭山(往復)…合頭分れ…森林公園分岐…猟師山…シャクナゲ谷…
林道出合い・オオヤマレンゲ…シャクナゲ谷…スキー場・リフト…九重森林公園・スキーセンター

復路バスコース:スキー場駐車場=瀬の本・三愛=黒川=満願寺・?扇温泉=黒川=小国=杖立=日田IC =筑紫野IC=博多駅=

 15日は降らないという天気予報が日々ずれてきて雨となってきた。夜中の2時半に起きてパソコンの予報を開き、雲の行方を追う。暫く見ていたが大分・九重の雨雲は東北の方に進み、10時頃には小降りとなりそうな気配で、丁度その時間帯が登山スタートになるので、大丈夫とみて出掛けることにした。

 高速道では雨雲も薄くなって期待もあったが小雨は続く。四季彩ロードの途中、町田バーネット牧場でトイレット休憩(スキー場は休みでトイレ使用不可)を済ませ、待ち合わせの元木を乗せ登山口へ。

 雨具を着るか着なくても良さそうな天候の中をスタート、時折日が射す。新緑が濃くなった林を抜けると、前方に合頭分れの第1ピークが目に入る。新芽が延びてきたカヤの美しい緑の中、広い台地のピークに着く(地籍図根の三角点あり)。今登ってきた方向に目をやると、大きくカーブしたやまなみハイウエイ、牧ノ戸峠の駐車場が見え、久住登山の多くの車が停まっている。雲は薄く切れて左から三俣(ミマタ)山、星生(ホッショウ)山、扇ヶ鼻、岩井川(イワイゴウ)岳がうっすらと見渡せ、右手には猟師山への登山路と猟師山が見える。先へ進み、ラクダの背のような(急ではなくゆったりしたコブ状の)第2ピークから第3ピーク・合頭山の山頂に着く。10人くらいの若いグループも到着し、記念写真のシャッターを押して貰う。

 引き返して第1ピークを右へ折れ、猟師山へと向かう。ミヤマキリシマはもう茶色の花殻を残し、遅咲きのピンクが一つ二つ、所々に小さく可憐なシライトソウ、トラノオや、薄紫のハルリンドウなどが目に入る。ギボウシはこれから咲くのだろう、まだ小さな蕾だ。今日は“花博士”が2人とも参加していないので花解説はない!。

 緩やかな登りを続けていると、後ろから突然“ねこ”だ!の声。皆?と思ったが、目を上げると、雲の上から阿蘇の“根子岳”がギザギザの稜線だけを覗かせている。みな“猫だ”と聞こえたようで、一瞬“エッ?”となって、あとは大笑い…。やがてアセビの木の下をくぐりながら猟師山の山頂についた。

 新しい標識に「猟師岳」と記されているが、国土地理院の地形図では「猟師山」と記載されている。山頂では長崎からのグループなどが昼食中、こちらも木陰に入り弁当を開く。周囲の緑の中には白やピンク、赤などの彩りをつけた鮮やかなベニバナニシキウツギの花が咲き、和ませてくれる。

 下山にかかるが、これからは急な下りが続き、しかも火山灰の黒い土が、雨水をたっぷり含んで滑りやすいので、足元に注意をしてゆっくり下る。目の前には芝生を張ったような綺麗な一目山(ヒトメヤマ・※イチモクサンではない)が美しいが、玖珠富士と言われる秀麗な山容の涌蓋山(ワイタサン)は白い雲で覆われ全く見えない。2009.6.20にこの猟師山に登った時は、レモンイエローの花をつけたドウダンツツジや真っ白のタンナサワフタギ、遅咲きのミヤマキリシマなどが満開だったが、サクラなど今年はやはり花が早く咲き、もう終わってしまっている。

 シャクナゲ谷に入り下って行くと、やがて簡易舗装の林道に出る。この陽当たりが良い林道脇が、お目当てのオオヤマレンゲの咲く場所である。林道の右に左に「オオヤマレンゲ」と書かれたリボンが幹に吊るされていて、誰にでも判別できる。そこには数輪の純白で清楚な「森の貴婦人」を見ることが出来た。だが今年は花数が少なく、ちょっと小振りだが、それぞれにカメラを向けシャッターを押して観賞した。

 林道を横切りさらに続くシャクナゲ谷を下って、スキー場のリフト降車場に出て、広いゲレンデを下る。リフト沿いの柵の脇にはユウスゲが黄色の鮮やかな花をつけ、今日1日の登山の疲れを癒してくれる。

 瀬の本へ出て黒川を下り満願寺の扇温泉で一浴びして帰る。  (文 藤井哲夫)

【写真撮影:澤田眞次】

雨具を着けて登山準備

いよいよ登り始めます

やまなみハイウェイが見下ろせる

やがて草原になる

雨も小やみになって雨具を脱ぐ

合頭山を目指して

合頭山にて

合頭山の標識

猟師山を目指して

ここから右折して

シライトソウ

ベニバナニシキウツギ

シロドウダン

猟師山に着きました

雨で弁当を立って食べる人も

名残のミヤマキリシマ

下りは雨で滑りやすくなった道です

慎重に下ってきました

見つけましたオオヤマレンゲを

オオヤマレンゲ

撮影に一生懸命です

スキー場にユウスゲが

シランやユウスゲが

スキーゲレンデを下る

駐車場まで下りてきました

扇温泉で汗を流しました

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