(メンバー)信岡、小金丸、西、浜地、澤田R゜、林゜、藤井、(石内゜、友清゜、徳永゜、野田、)懇親会:安楽、井上
今年一年の納めの登山を糸島の二丈岳で実施した。参加者はそれぞれ最寄りの地下鉄を利用し、JR深江駅から登山口の“ゆらりんこ橋”下の駐車場まで、きららの湯のバスで送って貰い、つり橋を渡り二丈岳渓谷沿いの登山道を登る。
この橋は加茂川上流に架かる全長100mのつり橋で、1本のワイヤーで吊られた橋としては、世界有数の長さを誇り、眼下に二丈渓谷の渓流、玄界灘、棚田などが一望できる。春は駐車場周辺の桃の花、6月初旬には幽玄なホタルの乱舞が見られ、夏は水遊び、秋は紅葉狩りなど、四季を通じて自然を体験できる。駐車場も大きく(数十台)、トイレ設備もあり家族連れでの行楽によい。
やがて三段の落差を持つ、岩肌に白い飛沫を上げて流れ落ちる明神の滝を見て、加茂神社の広い境内に着き、今日の安全登山を祈願参拝。真名子ダムそばから左へ平らな車道を進むと今が見ごろの紅葉が美しい。
少し歩いて第2登山口の急登にかかり喘ぎながら林道終点。一休みしてさらに偽木の階段の急な登りを続け、山頂直下の広場に到達。小金丸さんら伊都遊歩道クラブの皆さんが設置した、二丈岳山頂標識前で記念写真に収まり、大きな岩を背に風を避け昼食タイム。
二丈岳は、二條岳、深江山、二重岳、丈ヶ岳とも呼ばれる。福岡市周辺で海岸の眺めが素晴らしい山と云えば、宗像の湯川山、東区の立花山とこの二丈岳がベスト3だとか。
山頂にはかって、戦国時代に二條岳城(深江城)と呼ばれた当時の石垣が残り、城として築かれていた屋根瓦なども出土する。山頂の巨岩に登り立つと、糸島半島の美しい海岸線、船越湾、大入海岸へと弓状の砂浜が見下ろせる。海に浮かぶ姫島(幕末の女傑・野村望東尼が流された)、後左にに羽金山、雷山、右に女岳、浮岳、十坊山、唐津湾、天山、多良岳など、360度の展望を楽しみ、師走にしては気持ちの良い天候に恵まれた登山だった。
下山はいきなりの急降下に身構えて緊張、この急坂を登って来るのも大変だが、下るのも容易ではない。落ち葉で埋もれた足元にストックをしっかり突き、足固めをして滑り転ばないよう慎重に下る。山道から林道へ出て、更に山道へと交差しながら下り、深江の町へ出て昔の唐津街道・深江神社前・深江宿を歩いてきららの湯へ。
時間をオーバーしてしまい、わずかな時間でラドン温泉きららの湯に浸り、特別参加の安楽・井上T先輩と共に、今年一年の安全・無事の登山を感謝して、酒・さかな・料理を頂き懇親会で締めた。
翌日、脹脛(ふくらはぎ)から膝、太ももが強張って、椅子に腰かけるのも、じわーっとしか動けないくらいの、いまだかって体感したことのない痛みに難儀した。山頂からのアノ急な下りが厳しかったのかなア?
文 藤井哲夫
【写真撮影:藤井哲夫:・F、浜地和夫:H、友清節子:T】
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