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冠ヶ岳(かんむりがたけ 1,154m)  〈熊本・阿蘇南外輪山〉    2010年9月18日(土) 晴


(メンバー)
 松九会 登山 クラブ:藤井哲夫・和子夫妻、澤田眞次・律夫妻、藤尾明、風間廣雄、原田和夫、大宅道雄、西儀務
                西田初夫、林幸子(小野真弘、小林俊幸)

 福岡まいづる山岳会:井上孝、石内美佐子、松井久美子、白井安枝、中川初実

  参加者が18名にもなったのでマイクロバスをチャーター、高速・益城熊本空港I.Cを降りて俵山トンネルを過ぎ、グリーンピア南阿蘇の標識にしたがって行くが、南阿蘇ゴルフ場の入口のゲート前に入ってしまった。目的の地蔵峠の道と違ったようなので引き返し、久木野の町で道を尋ねると、やはり今入った道で“途中の最初のホテル手前から右に上がる”と教えられ、再びその方向へ進むと「地蔵峠」方向を示す小さな標識があった。道路はコンクリートの舗装がされているが、進んでいくうちに両側はカヤが茂り、所々に樹木の枝が張りだしてバスの屋根や窓に当たる。数人が降りてそれを折ったり曲げたりしながら進むが、大きな石が道を塞いでいるところもあり、2〜3人で押し返して通れるようにする。

 道幅もタイヤいっぱい、何とかギリギリで進んでいくが、私の頭の中は“この先本当に行けるのだろうか?道幅が狭くなるのでは?、こんな山の屈折した道をバックで下ることは、もう不可能な大変なこと”Uターンするにも、そんなスペースは見当たらず、ガイドブックのみに頼った調査不足に強く心に反省しながらも、反面“絶対に行ける”という思いもあり、とにかく前進してもらう。やがて車が走るエンジン音がして、木陰の前方に停まっている車も見えた。バスの後ろについて最後の急坂を登り詰めると、立派な舗装道路に出た。すぐ左に駐車場(普通車6台、大型2台)があり「地蔵峠」の標識。jかんは大幅に遅れた、ここに着いたのがもう昼近い。“ここで昼食を”との声もあったが“山に入ってから”と左の木段に足を踏み入れる。すぐに本来の地蔵峠に着く(12:03)。峠の広場に祠があって、中に4体の小さな地蔵が鎮座、皆それぞれにお参りして日陰を求めて弁当を開く。周囲には薄紫の花“マツムシソウ”が秋の名残を見せている。

 昼食を済ませ冠ヶ岳へと腰を上げる(12:30)。山道をしばらく進み「駒返峠」標識を、右に行くと舗装道路・駐車場に出る(先ほどの駐車場より上)で、その道路の右側に「冠ヶ岳」への標識があり(12:50)木道のステップを登り、ササの原から落葉樹の森へと進み、軽いアップダウンを経て、護王峠〜俵山への縦走路分岐を左に折れ冠ヶ岳山頂へ着く。(14:28)。

 周囲はやや小さな広場だが展望は360度、さらに南へ細い山道を詰めると大きな2つの岩、その上に立つと雄大なパノラマ・大きなカルデラの外輪山の展望が広がる。30万年前の阿蘇の大爆発! 九州の地に、その地下に、何があったのか、そのエネルギーの規模は?と思うと想像をはるかに超え、はかり知れない畏怖を感じる。

 記念写真に納まり折り返して下山、舗装道路に出る。計画では、この右の大矢岳〜大矢野岳へと登るつもりだったが、道迷いのロスが大きく時間不足で諦めて山を降り、南阿蘇久木野温泉「四季の森」の展望風呂で“道迷いの冷や汗”を洗い流して帰路につく。                    (藤井哲夫 記)

【写真撮影:原田和夫】

バスなのに狭い九州自然歩道に迷い込み、ハラハラ
しながらやっとの思いで地蔵峠駐車場にたどり着く

駐車場からこの坂を登りきれば地蔵峠

地蔵峠に到着

12時を回ったのでランチタイム

木陰がないので暑い中、昼食を摂る

昼食後そろそろ出発
辺りにはマツムシソウがチラホラ咲いている

マツムシソウのアップ

冠ヶ岳へ向けて進む

ヒヨドリバナとベニシジミ

ホソバノヤマハハコ

一旦、車道に出る

車道から山道へ

ツルニンジン(ジイソブ)の花

雑木林の中を進む

植林の中となる

大きな根が張っているので歩きにくい

見事なツチアケビの実があった

山頂に到着
新しい標識が有る

古い標識も残っている

展望の良い岩に登る

冠ヶ岳山頂で記念撮影

撮影だけ済ませて下山

地蔵峠へと戻る

林の中は時折風が吹いて涼しい

車道に出たので地蔵峠駐車場まで
車道を通って戻る

車道脇にオタカラコウの群落がありました

アケボノソウも咲き始めていた

地蔵峠駐車場に到着


四季の森温泉で汗を流して帰福

バスの座席に忘れられていたヘッドランプ

2ヶ月後、落とし主が判明。N田さんでした。
一件落着。

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