2006年7月15日(土)
犬鳴山(いぬなきやま 584m) 福岡県若宮町 |
(メンバー)
新犬鳴トンネルを抜けた若宮口に登山口があり、数台の駐車が出来る。9:00、ここから旧犬鳴トンネルに続く道(ゲートで遮断)があり、横をすり抜けてしばらく進むと、右手に犬鳴山へのルートを示す小さな標識が見えるが、帰りはここへ下ってくる予定なので先へ進む。廃道となっている道は舗装も傷んでいるが、所々白線も見られ往時が偲ばれる。やがて旧犬鳴トンネルの記念碑を見て、次にコンクリートで閉鎖されたトンネルの前に出る。さらに沢伝いの道なりに登って行くが一向に登山路らしき道に出会えない?…。 橋の手前で歩きを止めて地図を出しルートの確認をするが、どうも道を間違えているようだ。ちょうど右側には草が茂ってあまり踏まれてはいないが、ルートらしい道があり、入ってみると「←西山/尾根/柳原越・猫峠→」の標識があった。井上さん、角さんら3〜4人は先へと偵察に登り、戻ってきたが登山ルートはないという。 引き返すかと迷ったが、右の標識を頼りにまずは「尾根」へ上がってみようと、踏み後を頼り登る。杉林の中の荒れた急勾配の道には、赤いテープが随所に巻かれており、それを伝って尾根へ出るが、見通しはなく現在地の確認が出来ない。仕方なくテープを頼りに進むが、途中から水色のテープも出てきてどちらを選ぶか迷う(テープは登山ルート用:主に赤・黄色・白色・橙、と植林関係のテープがある)。どうやら目的とは全く反対の南犬鳴尾根を歩いているようだ。 やがて頂上らしいピークへの登りがあり、到達(11:15)すると「峠山」(私の高度計で445m・推定)のまだ新しい標識が立っている。狭い山頂でまだ藪山の状態だし、見晴らしもなく位置も特定できず昼食をとる場所もない。とにかく先へと尾根を進むが、立ち木が鉈でばっさばっさと切られたばかりの、ごく最近開かれかけのルートのようだが、テープもなくなり行く手も藪に阻まれたりする。 手分けしてルートを捜したりして下ると、先頭を行く律ちゃんの”感嘆の悲鳴!”…急ぎみな近寄ると足下には見事なキノコ(ウスキキヌガサダケ)が黄色の網を一面にかけ広げて立っている!「ウオッ…」と歓声が上がり皆カメラや携帯を出して、急きょの撮影会。さわるな!崩すな!と怒声も飛ぶ?。3体も生えていたがもう萎みかけていた。 キノコの女王ともいわれ白色のものもありスープなど食用にもなるが、開きだしておよそ1時間で萎み、あとは虫たちが食べてしまうという。昨年、このキノコに出会うために自生地として有名な城山(宗像)に登ったが全く逢えなかった。今回、道を間違えたおかげで全く偶然に、タイミングよくお目にかかれてラッキーであった。 しかし、喜んでもいられない。道を捜しながら徐々に下がっていくが、トンネル上部から(久山側)道路の側壁(絶壁)に出てしまった。迂回しながら下りやっと開けた場所に出て昼食。汗もびっしょり、ペットボトルのお茶がおいしい!。目の下には蛇行した道路が見え車の往来が続く。 今朝の天気予報では午後には夕立があるとあった。空模様も少し陰りが出てきたので急ぎ下るが、旧道に出たところでポツポツと降り出してきた雨が、どしゃ降りの夕立となって慌てて雨具を取り出す。降ったり止んだりの中、県道21の新犬鳴トンネルの久山口に着く。登山開始の宮若口とは全く反対側で、駐車場までタオルやハンカチを鼻や口に添え、排ガスと蒸し暑いトンネル内を歩き、締めくくりは薬王寺温泉で登山の汗と、ルート間違いの冷汗を流す。 【反省】
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新犬鳴トンネル出口近くに駐車 |
登山口はトンネルを左手に見て入る |
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ネムノキが咲いていました |
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舗装の登山路を歩いていきます |
川のせせらぎを聞きながら歩く |
終わりかけのヤマアジサイが咲いていました |
樹に登山標識が貼り付けてある |
登山標識を見てもよく判らない |
尾根に出てみる事にした |
峠山という標識があった |
犬鳴山目指して進む |
珍しいウスキキヌガサタケを見つけた(角さん撮影) |
山頂にたどり着けないまま昼食 |
昼食後、車道に出てきた |
凄い夕立に遭った、登頂を断念 |
車はトンネルの向こう側だ |
約1.4kmのトンネルを歩いていく |
やっとトンネルの向こう側の駐車場到着 |
薬王寺温泉で疲れを流す |