変化に富んだ展望と、岩尾根のスリルを満喫
九重山群の中核をなす山のひとつが星生山で、北の三俣山と南の久住山にはさまれるようにして位置している。頂上を境にして東半分が岩尾根、西半分が草尾根という、まるで異なった顔を持つ。山名は、かつて山群一帯に入っていた天台密教の宇宙観から派生したものらしい。(「分県登山ガイド:大分県の山」より引用)
<メンバー>
松 九 会
登山クラブ:澤田眞次、信岡雄蔵、原田和夫、西田初夫
福岡まいづる山岳会:井上孝、石内美佐子、児玉かめ子、澤田律
<コースタイム>
25日 大野城駅7:30=9:52牧ノ戸峠10:23…10:42沓掛山10:51…星生山分岐11:49…11:46昼食12:15…12:46星生山12:57…13:34久住避難小屋…13:40九住分れ…14:24すがもり分岐…15:05法華院温泉山荘
26日 法華院温泉山荘8:45…9:44雨ヶ池9:50…10:22指山分岐…11:12長者原=11:55まきばの温泉館(昼食・入浴)13:25=15:00基山IC
紅葉の久住を楽しもうと、星生山、法華院温泉、大船山を計画した。数日前から新聞や、テレビで九重の紅葉が伝えられ、参加者の意気は大いに上がっていたが25日の天気予報は曇り、26日の予報は曇りのち雨であったが、曇りなら紅葉は楽しめそうだ。2日目も早く行動すれば問題ないだろうと言う気持ちで出発した。
登りは牧ノ戸峠から出発して下山は長者原にするため、車1台を長者原に置いて、牧ノ戸峠へ移動する。紅葉は真っ盛りで長者原も牧ノ戸峠も駐車場は一杯で止むを得ず、牧ノ戸峠では路肩に駐車することになった。
登山口まで来るとヤッパリぽつぽつ降ってきた、簡単には止みそうもないので、しっかり雨具を付ける。多くの登山者に囲まれながらの登山が始まった。沓掛山まで来ると、前面に紅葉の山肌が見え、これからのコースに期待がもてる。沓掛の下りは、朝早く登った人たちが、雨が降りだした事もあって、下山を始めていて渋滞が始まる。余り山登りをした人が居ないようで、下山者優先?でどんどん下ってきて、まともに進めず、星生分岐まで時間がかかってしまった。
星生の分岐を入った所で立ったままの食事となる。そぼ降る雨の中を星生の頂上を目指していると時々霧が晴れて西千里側の斜面の紅葉が見られ、心和ませてくれる。頂上は霧の中だったが、記念撮影と小休止をして歩きにくい岩の稜線を久住分れを目指して下った。
久住の避難小屋では雨を避けて休めると思っていたが、白いペンキの塗り立てで、その臭いでとても小屋の中では休めず、庇の下での小休止になってしまう。ここからは下る一方だが、時間帯を考えても危険な時間なので慎重に下る。幸い下の方は見通しが利き、道に迷う心配はなかった。
15時無事、法華院温泉山荘に到着、早速濡れた雨具などを乾燥室で乾かし、温泉に浸かって冷えた身体を温めた。幸い宿舎の廊下にもストーブが炊かれていて、暖かく過ごすことができた。
夜中12時頃目を覚ますと、雨は止んでいる。これはしめたと思って安心して寝直すが、3時過ぎ周囲の物音で目を覚ますと、本格的な雨がしっかり降っている。うとうとするが寝られず、又風呂に入り直す。7時過ぎには食事も終えたが、雨で40人近く泊まっている人は誰も出発しない。我々も雨の様子を見ながら8時45分雨脚は一向に弱まりそうにないので大船山は諦め、雨ヶ池経由で下山することにした。
雨ヶ池までの道では見事な紅葉の絨毯を楽しみ、ぬかるみ道は苦しみながら登ったが、その甲斐あって雨ヶ池周辺の紅葉は見事で、ここからは紅葉鑑賞、写真撮影と楽しい下りになった。
長者原まで来ると雨は止んでいて、牧ノ戸峠には月曜日にもかかわらず、多くの観光客で車が一杯で、周囲の紅葉した景色にカメラを向けている人が大勢見られた。
仕上げは例によって「まきばの温泉」で昼食と温泉を楽しんだ。 (澤田眞次 記)
【写真撮影
:原田和夫-h】
:澤田眞次-s】
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