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    聖岳(ひじりだけ 464.6m)〜鬼ノ鼻山(おにのはなやま 434.6m)   〈佐賀・大町/多久〉 
2008年12月14日(日)〜15日(月) 晴  


(メンバー)
   松九会登山クラブ  :藤井哲夫、澤田眞次、藤尾明、信岡雄蔵、佐藤直之、西川光明、原田和夫、大宅道雄、
                 西田初夫
   福岡まいづる山岳会 :一山 了、井上孝、中馬一枝・薫人夫妻、長能康子、石内美佐子、澤田律、
            児玉かめ子
藤井和子、友清節子

(コースタイム)
   多久I.C=国道34号大町小信号右折=林道不動寺線を登る=左手に[聖岳展望所・樟の原生林]の標識、すぐ左に小広場(大日如来の石祠)P…登山口10:20…10:37聖岳頂上展望所(休)…10:53鬼ノ鼻山取り付(
林道不動寺線横断)…11:10三角点…11:50鬼ノ鼻山山頂…12:00展望台(鬼面ドーム・昼食)13:00(往復)…13:06鬼ノ鼻山…13:55林道横断・舗装道下る…公園トイレ…14:20登山口下広場P=北方町温泉・七彩の湯(宿泊)

 恒例の忘年登山は温泉が近い里山(大町町)の低山歩きを楽しんだ。聖岳参道登山口には、いきなり「あと七百九十二段」の道標、擬木の丸太のステップに入り、丈の低い鳥居をくぐって登り20分足らずで聖岳の頂上に着く。山頂には弁財天を祀るレンガ造りの大きな祠があり、この一年の安全登山を感謝して参拝。祠のすぐ下に立派な展望台があり、南側の眼下に白石平野を流れる六角川が見事な蛇行を見せ、川面がキラキラと美しく輝いて有明海に注いでいる。

 祠の左手に回ると幅の広い縦走路、左側は美しいクヌギの林が続き、急な坂を下ると林道に交差する。正面に2つの道、右の鬼ノ鼻山縦走路に入りクスノキ林からスギ林を抜け、小さな公園?風の平坦地へ出て一登りで、二等三角点464.6のピークに着く。ここからは防火帯に切り広げられた道を西へ歩き、尾根筋に植裁されたサザンカの林!が赤やピンクに彩られ、メジロが蜜を吸い飛び交い囀る、のどかで快適な縦走である。しばらくしてこの山域の最高点らしき所に出て見下ろすと、サザンカの向こうに鬼ノ鼻山のピーク、その奥に八幡岳(中腹に蕨田の棚田)、船山(女山)が見える。鬼ノ鼻山へは急降下し、その後には急勾配の登りが待っている!。

 鞍部に下りると、“みはらしの丘”の標識、再び正面の急な登りに取りかかる。だが上から見下ろしたときは、これは?と思うほどに凄い急登のように見えたが、意外と大したことはなく登りきれた。見た目に直線的だったので、鞍部から上部までがグンと押し迫って、距離が圧縮され急勾配に見えたのだ。これは山や風景が遠くに見えたり、近くに見えたりする視野の錯覚であったのだろう。登り着くと左の岩場に小さな鬼の石像が2体、この山の門番よろしく座して、その胸元には1〜100円玉のお賽銭がキラリ!…ウン千円?さすが登山者。下界の賽銭はすぐに盗難。

 少し下って登り返した所が鬼ノ鼻山山頂、見晴らしのよいピークで、天山の堂々とした山容が広がる。山頂から先にもピークがあり、その上に赤い大きな建造物が立っている。一下りと、もう一登りして着くと、赤い鬼の面を形どった大きな展望台で、口から中に入ると階段があり上は360度の展望。風を避けて鬼の背で昼食、ぽかぽかの暖かい日ざしに足を投げ出して暫く休息。

 下山は途中から遊歩道へ回る予定だったが、かなり荒れていて衣服に“ドロボウ?(草の実)”がくっつくのを避けて往路を下り、舗装の林道を登山口へ帰り次の会場へ…。

 忘年懇親会は北方温泉・四季の里「七彩の湯」
 山を下りてスーパーで“飲み物”を調達し、北方町大崎の宿泊先へ。大きな温泉保養施設で、ここの最大のウリは泉質の良さにある。炭酸水素塩泉の“トロトロ・ぬるぬる”の湯で、タオルを腰に温泉へ、早速湯船に浸かる。大きな露天でまさに実感!…身体をさすれば“オレの肌はこんなにスベスベ・ツヤツヤだったんだ!”と、女性は“こりゃ、何か入浴剤?か、薬・でも入れとっちゃないと?”と疑うほど…ほんとに濃ゆい。ちなみに、翌日自宅の水道水の風呂に入ったが、身体から“ぬるぬる”感が溶出して、また行かねば…、お湯を汲んで帰れるかな…と。

 それはさておき、宴会の前に「12月の例会を開催」。今年の無事の登山活動に感謝し、明ける1月には新年登山会を北九州で実施(3年目)、今年の暗い世相を払う《フク料理で“福年”》の幕開けをと企画、多数の参加をお願いする。

 懇親会は藤尾さんの乾杯で、ビール・焼酎と美味しい料理で盛り上がる。部屋に戻り二次会は、中、石、藤、友、澤の5熟女(普段は6人で練習)によるオカリナの演奏”(初めての発表会)や、合唱団所属の佐藤さんの熱唱、藤・の紙芝居など思いもよらぬ余興で夜も更けた。

 翌日は名残りの一風呂を浴びて、都合で参加できなかった岸田さんお奨めの、JR北方駅近くという“平川豆腐店”を捜し、大型運送トラックが出入りする大きな工場!でそれぞれ少しばかり買い求め、三瀬トンネル方面へ走り途中、肥前名尾和紙(佐賀県重要無形文化財)の漉き工房と、干し柿の里に寄って帰路に。     (藤井哲夫 記)

【写真撮影:原田和夫】
     

車窓から聖岳、鬼ノ鼻山を確認

聖岳登山口に車を停め登山準備

登山口は聖ヶ岳神社参道

標識もはっきりしている

七百九十二段で聖岳展望所に着くようだ

コショウノキがもう咲いていました

あと三百段

あと五十段で聖岳展望所

聖岳展望所で記念撮影

曲がりくねった川が印象的な展望
白石平野を流れる六角川

次ぎに鬼ノ鼻山を目指す

気持ちの良い登山道

こんな所に聖岳の三角点が有った

手前左側が鬼ノ鼻山、向こうは展望台

登山路にはサザンカの花がたくさん植えられている

鬼ノ鼻山山頂はもうすぐ

鬼ノ鼻山山頂からは天山がよく見える

鬼ノ鼻山山頂にて

昼食は向こうに見える展望台でとろう

急坂を登る

鬼の格好をした展望台が見えてきた

展望台到着

展望台からの見晴らしは抜群だ

風を避けて昼食

下山開始

登山路には可愛いアキノキリンソウが咲いている

サザンカ咲き乱れる登山路を行く

鮮やかなビナンカズラの実

リース用に持って帰る
(あとで宿の人に飾って貰うように渡す)

登山口に到着

今夜の宿、北方温泉四季の里・七彩の湯

食事前に福岡まいづる山岳会の会合

食事は大広間で
藤井さんから納会の挨拶

藤尾さんの乾杯の音頭

皆さんお疲れさまでした

美味しい食事に舌鼓

部屋に戻ってオカリナの演奏
中馬一枝さん、石内美佐子さん、藤井和子さん

友清節子さん、澤田律さん

佐藤直之さんも歌を披露

藤井和子さんの紙芝居

翌日、名尾和紙漉き工房に寄る

そこは干し柿の里でもある

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