(メンバー)
松九会登山クラブ :藤井哲夫、澤田眞次、藤尾明、信岡雄蔵、佐藤直之、西川光明、原田和夫、大宅道雄、
西田初夫
福岡まいづる山岳会 :一山 了、井上孝、中馬一枝・薫人夫妻、長能康子、石内美佐子、澤田律、
児玉かめ子、藤井和子、友清節子
(コースタイム)
多久I.C=国道34号大町小信号右折=林道不動寺線を登る=左手に[聖岳展望所・樟の原生林]の標識、すぐ左に小広場(大日如来の石祠)P…登山口10:20…10:37聖岳頂上展望所(休)…10:53鬼ノ鼻山取り付(林道不動寺線横断)…11:10三角点…11:50鬼ノ鼻山山頂…12:00展望台(鬼面ドーム・昼食)13:00(往復)…13:06鬼ノ鼻山…13:55林道横断・舗装道下る…公園トイレ…14:20登山口下広場P=北方町温泉・七彩の湯(宿泊)
恒例の忘年登山は温泉が近い里山(大町町)の低山歩きを楽しんだ。聖岳参道登山口には、いきなり「あと七百九十二段」の道標、擬木の丸太のステップに入り、丈の低い鳥居をくぐって登り20分足らずで聖岳の頂上に着く。山頂には弁財天を祀るレンガ造りの大きな祠があり、この一年の安全登山を感謝して参拝。祠のすぐ下に立派な展望台があり、南側の眼下に白石平野を流れる六角川が見事な蛇行を見せ、川面がキラキラと美しく輝いて有明海に注いでいる。
祠の左手に回ると幅の広い縦走路、左側は美しいクヌギの林が続き、急な坂を下ると林道に交差する。正面に2つの道、右の鬼ノ鼻山縦走路に入りクスノキ林からスギ林を抜け、小さな公園?風の平坦地へ出て一登りで、二等三角点464.6のピークに着く。ここからは防火帯に切り広げられた道を西へ歩き、尾根筋に植裁されたサザンカの林!が赤やピンクに彩られ、メジロが蜜を吸い飛び交い囀る、のどかで快適な縦走である。しばらくしてこの山域の最高点らしき所に出て見下ろすと、サザンカの向こうに鬼ノ鼻山のピーク、その奥に八幡岳(中腹に蕨田の棚田)、船山(女山)が見える。鬼ノ鼻山へは急降下し、その後には急勾配の登りが待っている!。
鞍部に下りると、“みはらしの丘”の標識、再び正面の急な登りに取りかかる。だが上から見下ろしたときは、これは?と思うほどに凄い急登のように見えたが、意外と大したことはなく登りきれた。見た目に直線的だったので、鞍部から上部までがグンと押し迫って、距離が圧縮され急勾配に見えたのだ。これは山や風景が遠くに見えたり、近くに見えたりする視野の錯覚であったのだろう。登り着くと左の岩場に小さな鬼の石像が2体、この山の門番よろしく座して、その胸元には1〜100円玉のお賽銭がキラリ!…ウン千円?さすが登山者。下界の賽銭はすぐに盗難。
少し下って登り返した所が鬼ノ鼻山山頂、見晴らしのよいピークで、天山の堂々とした山容が広がる。山頂から先にもピークがあり、その上に赤い大きな建造物が立っている。一下りと、もう一登りして着くと、赤い鬼の面を形どった大きな展望台で、口から中に入ると階段があり上は360度の展望。風を避けて鬼の背で昼食、ぽかぽかの暖かい日ざしに足を投げ出して暫く休息。
下山は途中から遊歩道へ回る予定だったが、かなり荒れていて衣服に“ドロボウ?(草の実)”がくっつくのを避けて往路を下り、舗装の林道を登山口へ帰り次の会場へ…。
忘年懇親会は北方温泉・四季の里「七彩の湯」
山を下りてスーパーで“飲み物”を調達し、北方町大崎の宿泊先へ。大きな温泉保養施設で、ここの最大のウリは泉質の良さにある。炭酸水素塩泉の“トロトロ・ぬるぬる”の湯で、タオルを腰に温泉へ、早速湯船に浸かる。大きな露天でまさに実感!…身体をさすれば“オレの肌はこんなにスベスベ・ツヤツヤだったんだ!”と、女性は“こりゃ、何か入浴剤?か、薬・でも入れとっちゃないと?”と疑うほど…ほんとに濃ゆい。ちなみに、翌日自宅の水道水の風呂に入ったが、身体から“ぬるぬる”感が溶出して、また行かねば…、お湯を汲んで帰れるかな…と。
それはさておき、宴会の前に「12月の例会を開催」。今年の無事の登山活動に感謝し、明ける1月には新年登山会を北九州で実施(3年目)、今年の暗い世相を払う《フク料理で“福年”》の幕開けをと企画、多数の参加をお願いする。
懇親会は藤尾さんの乾杯で、ビール・焼酎と美味しい料理で盛り上がる。部屋に戻り二次会は、中、石、藤、友、澤の5熟女(普段は6人で練習)によるオカリナの演奏”(初めての発表会)や、合唱団所属の佐藤さんの熱唱、藤・の紙芝居など思いもよらぬ余興で夜も更けた。
翌日は名残りの一風呂を浴びて、都合で参加できなかった岸田さんお奨めの、JR北方駅近くという“平川豆腐店”を捜し、大型運送トラックが出入りする大きな工場!でそれぞれ少しばかり買い求め、三瀬トンネル方面へ走り途中、肥前名尾和紙(佐賀県重要無形文化財)の漉き工房と、干し柿の里に寄って帰路に。 (藤井哲夫 記)
【写真撮影:原田和夫】
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