<メンバー>
松 九 会
登山クラブ:藤井哲夫、澤田眞次、藤尾明、宮脇彪、原田和夫、加藤敏明、西儀務、後藤正人・久子夫妻、
林幸子、藤岡敏子
福岡まいづる山岳会:井上孝、石内美佐子、児玉かめ子、友清節子、藤井和子、徳永紀代
<コースタイム>
博多駅 8:00=太宰府IC=8:55金立S.A9:07=9:27多久I.C=多久厳木道路=浪瀬=蕨野棚田交流広場P
(駐車場・トイレ・売店)…棚田橋…棚田歩き…11:30池高原キャンプ場…エビネの小径…12:30八幡岳山頂(昼食)13:10…山頂展望台…池高原…大平展望所…林道八幡岳線・舗装路…棚田道…15:15交流広場P=相知・鵜殿石仏群・おうち温泉“天徳の湯”=唐津・西九州道=二丈・浜玉道路=前原道路=福岡都市高速=博多
日本の「棚田百選」と「遊歩百選」に名を連ね、菜の花の香りがのどかに春を告げる蕨野の棚田を歩き、展望が広がる八幡岳へと登る。交流広場のすぐ下の棚田橋を渡って舗装の農道を左へとり、日本一の高石積み(高さ8.5m・通称「三反の田」1935年 昭和10年完成)と言われる棚田を右に見て、傾斜が急な作業道の舗装小道を進む。棚田を潤すための水路には豊富な山水が勢いよく流れて、きれいな水にクレソンがこんもりと生えている。
やがて棚田が終わり林道八幡岳線に出た。右へとってすぐに左へ曲がり簡易舗装道を登り、杉林へ。三差路を出て右へ進み、小さな橋の手前に防火帯のような切り分け道が上に続いている。道には滲みだした水の流れが続き、峠かと思わせる所から、すぐに下りになり間もなく右に小さな池と左に大きな池があり、車道へ出て程なく池高原キャンプ場に着く。付近にはミツバツツジの赤紫の蕾が、いくつもふくらみかけている。
キャンプ場手前のすぐ左の“エビネの小径”へ入ったが、まさに“エビネの群生”があって、新しい花芽がついて間もなく葉も伸びてくるようだった。林を抜け車道を横切り、なだらかな尾根を登って再び車道に出て、少し辿って登りの左の山道に入ると、石畳が崩れかけた参道ふうの道が続き、途絶えたところで急登。竹林を抜けて尾根をまっすぐ登って山道が終わり、あとは車道歩きとなり、硬い舗装道を踏んで山頂に着く。天候は晴だが黄砂のためか界はぼやーっとして雲仙など遠景は全く見えない。ここで昼食を済ませ、展望台へ回り込み往路を下って、ワラビがぽつぽつと顔を出している林道を大平展望所へ。
ここから見下ろす棚田は菜の花の黄色が染め、広々とした一番の絶景で、田植えの水張り、緑の苗、稲の実りの秋には、もっと素晴らしい景観だろう。この棚田の数は1050枚だとか。
なお、相知の町は棚田でも有名だが、鵜殿石仏群(佐賀県史跡)には十一面観音、持国点、多聞天など大小60有余体の石仏群があり見学の後、隣の「おうち温泉・天徳の湯」で温まって帰る。 (藤井哲夫 記)
【写真撮影 :原田和夫】
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