登山クラブへ

 

白馬五竜・Hakuba47スキー <長野>   2011年2月13日(日)〜16日(水)3泊4日 

 
 
<メンバー> 
  松 九 会 登山クラブ:藤井哲夫・和子夫妻、
信岡雄蔵、元木正彦、(松井久美子)

●13日(日):フジドリームエアラインズ(FDA)で信州松本空港へ初のフライト!。今年は雪が多く機窓から見下ろす山々は多くの雪を纏っている。座席ポケットの航空地図を見ながら、あの山は?この山は?と眺めていると“右に富士山が見えます!”とアナウンス。ちょっと遠いが周囲の山々より一際高い秀麗な山容を、青空に浮かび上がらせている。

  松本空港に出迎えのバスで白馬へ移動。昔(昭和39〜41年)仕事で松本市に在住、長野県内を担当していたので“あぁこの道はよく走ったなぁ”と懐かしい。沿線には北アルプスの2600m〜2900m級の白峰が見え隠れする。安曇野〜大町を経て、白馬五竜のスキー場ステーション“エスカルプラザ”へ。フロントで温泉入浴チケットを貰って湯に浸かり、ディナーをいただく。ガラス越しのゲレンデはナイター照明で美しい。
 
  今回の宿は白馬八方尾根スキー場のすぐ近く、中世英国調の洒落たシェークスピアホテルに移動する。

 ●14日(月):天気も上々、白馬五竜スキー場へはシャトルバスで移動し、テレキャビン(ゴンドラ)とリフトで登っては滑りを繰り返し、最上部のアルプス平ゲレンデ・中間のとおみゲレンデ・いいもりゲレンデなど、いくつかのコースを楽しむ。リフト共通券があり、隣接した「Hakuba47 WINTER SPORTS PARK」へも滑り込んでみる。

  夕方はホテルに戻り、温泉券を貰って近くの温泉へ。雪道を10分以上歩いたが目的の温泉に着かない!。道を聞くと全く逆の方向へ入り込んでいた。後戻りしたら、ホテルから3〜4分のところにあった。

 ●15日(火):曇りがちの天候。上部へ上がり昨日と同じようなコースを滑るが、昼近くなるとゲレンデは風も出てガスがかかり見通しも悪く、足もとの雪面も見にくくなったので、下のとおみゲレンデに降りると、月曜日なのにボーダーやスキーヤーで芋の子を洗うように混雑している。この数年閑散としたところばっかりだったので、この風景に驚いた。3:30寒くもなってきたので、少し早いがホテルに戻り温泉へ。夜の食事は美味しいうどんスキ鍋。

 ●16日(水):朝、窓の外の大きなつららに太陽の光が当たり美しく輝く。朝食は洋食で久しぶりにコーンフレークを口にした。ウェートレスは外国人のお嬢さん、なかなかの美人だ。リフトのスタッフも外国の人が多く、日本人のアルバイトも狭き門なのか?

  帰り支度を整え10:00 チェックアウト。今日は朝から雲一つない真っ青な快晴!。ホテル前のお土産店の藁葺き屋根に積もった雪といくつも下がった大きなつららが青空に映えて眩しい。町並みの屋根や木々の間に見える白馬の峰などを、カメラに収めながらしばらく歩いて見るが、ペンション?らしき家々の屋根や煙突には深々の雪、このシーズン客がないのだろうか…。シャトルバスで“エスカルプラザ”へ。

  初日着いたときに渡された施設利用についてのアンケートを出すと“スクラッチくじを引いてください”と、Boxのカードを引くと、コインを渡され“これで銀色の部分を削って”と言う。削って行くと丸い円の中に赤文字で「一等賞」が現れた!。何だろう?と思っていると賞品は「ゴンドラリフトの1日招待券」。だが今日は帰る日で午後12:45にはバスに集合だ。“これ貰ってもしょうがない、今から九州に帰るから、いらん”と言うと“誰か知った人にでもあげてください” “知った人は居らん”と言ったが仕方がない。みなが待機しているところに戻り“アンケートで一等になったが、使い道がない”と言うと、家内が“素晴らしいこの天気!ゴンドラで上がって写真でも撮ってきたら?”…。

  あ、そうだ!とばかりに山頂へ、山上駅の屋上展望台の鉄階段を上がる。凄い!360度の大展望で、以前夏に縦走した北アルプス北部に連なる白馬三山の主峰・白馬岳(しろうまだけ 2932.2m)
 から左に杓子岳(2812m) 白馬鑓ヶ岳(2903.1m) 天狗の頭(2812m) 不帰嶮(かえらずのけん)※ 唐松岳(2698.4m) そして目前に五龍岳(2814m)が迫り、雪を被った岩壁には四つ菱状の黒っぽい岩が見て取れる。これは戦国時代の武将・武田信玄の家紋(武田菱)に似ている。東に反転して見ると左から新潟地方の雨飾山(1963m)、奥に火打山(2462m)、妙高山(2454m) この三山は以前、台風の接近で登山を断念した。さらに右へ長野の高妻山(2353m)〜戸隠連峰〜飯綱山(1917m)、苗場山(2145m)、岩菅山(2295m)、草津白根山(2138m)※ 根子岳(2128m) 四阿山(2333m) 浅間山(2568m)から、八ヶ岳連峰富士山〜南アルプス連峰までぐるっと最高の眺めを満喫、カメラに収めていると、背後から“藤井さん…”の声。えっ!と振り向くと、そこに元木が上がってきて“私も一等賞当たった!”と。へーっとびっくりしていると携帯が鳴って“私たちも上がってくる”と残り3人はチケットを買って展望台へ、五龍の前で五人が合流して記念写真に収まる。好天のおかげで何ともラッキーな最終日になった。(付きは過去に登った山)

  迎えのバスは30分ほど早く着いて待機してくれていた。すぐに乗り込むと運転手は30代の好青年、気持ちよく荷を積み込んでくれ“時間も余裕があるのでどこか案内しましょうか?”と言ってくれ、客は我々5人のみで走る。元木が前のシートに座り話しかけていると、やはり九州弁。そこでこの青年“私も福岡の太宰府出身”という。“どうして長野に?” “スノーボードがしたくて来たが、こちらで嫁さんを…”で、住み着いてしまったそうだ。沿線の仁科三湖(青木湖は湖面が真っ白に凍っている)や、北アルプスの白い峰々を眺め、道の駅「アルプス安曇野・ほりがねの里」へ寄って、早めに松本空港着。お互い“お元気で!”
  
  空港食堂で「信濃そば」を食べ、FDAの松本〜福岡便は乗客が20数人ほどであった。(藤井哲夫 記)
                 

【写真撮影:藤井哲夫

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