(メンバー)
松九会登山クラブ : 小金丸和夫、藤井哲夫、信岡雄蔵、安永憲男、元木政彦
(コースタイム)
筑紫野IC=九重IC=10:30九重森林公園スキー場P10:40…リフト下…11:28森林公園分岐(尾根・稜線)…11:40牧の戸・合頭山分岐…11:55合頭山山頂(昼食)12:44引き返す…13:00森林公園分岐…13:15猟師山(岳)山頂…13:40舗装路…14:00第2リフト乗り場(猟師山登山口)…14:15九重森林公園スキー場P=14:25一目山登山口P14:40…14:55一目山15:00…15:10登山口P=湯坪温泉民宿・麓(泊)
小金丸和夫さんの定年退職祝いを会社山岳部OB会で実施。湯坪温泉に泊まる企画だったので折角なら近くの山へ、それも初夏にオオヤマレンゲの咲く猟師山へ下見をかねて登ることにした。
九重のスキー場の広い草原を第2リフトの終点近くまで歩き、切り開かれた登山路に入る。ほどなく「←合頭山・猟師山→」の標識がある稜線へ出て左に進む。見晴らしは良く左前方に草付きの3つの丸っこいコブが並び、一番左奥が目指す合頭山で、その後方に黒岩山、右に三俣山、星生山とくじゅうの山々が並んでいる。晩秋なのだが暖かな天候に快適な歩を運び、牧の戸・合頭山分岐である1つめのコブ(1383mピーク・地籍図根と書かれた三角点)に着く。目の下にはやまなみハイウェイが走り、牧の戸の駐車場が見える。
分岐を左に進みコブを越して緩い傾斜を登り、草原状の合頭山の山頂へ。風が少し出てススキの蔭で昼食。眼前にはくじゅう連山の大パノラマが展開している!!。左から黒岩山〜泉水山、小さく指山とその上に堂々とした三俣山が4つのピークを見せ、その奥に大船山、ひときわ高く星生山〜星生崎、久住山、手前に沓掛山、右に扇ヶ鼻〜岩井川岳のなだらかな山並みが広がる。
折り返して森林公園分岐を過ぎると、様相は変わり笹や灌木の中ミヤマキリシマが結構あり、時期になると楽しめそうだ。猟師山への登りを続け山頂へ。展望は樹林に囲まれてあまり望めないが、ミヤマキリシマは山頂にも下りの登山路にも続く。前方には一目山から涌蓋山へのススキの穂波や白茶色の秋の草原が広がり、素晴らしい眺望を見せている。樹林帯に入ると落葉樹も多くほとんど散って既に紅葉は終わっていたが、シャクナゲ谷への標識があり、やがて何本あるのか?、黒岳のように大きくはないがシャクナゲの林を通り(花芽はまばら)舗装林道に出た。その付近に「オオヤマレンゲ」と書かれた黄色のリボンが枝に取りつけてある。もちろん花は咲いていないが、丸みを帯びた葉は今は黄色になっており、写真を撮っておく。林道を渡り「うさぎコース・かめコース」の散策路の標識に出会い、岩とシャクナゲの庭園風の路を下り涸沢を渡ると、第2リフトの乗り場へ出た。ちょうどスキー場オープンに備えてリフトの試運転が始まっていたが、その横を下って、出発点に着いた。
時間もまだあったので「もう一つ行こう」と対面の一目山へ、いちもくさんに登る。ここもくじゅう連山を眺める展望台の一つで、夕陽を浴びたススキが美しい。
合頭山と猟師山、この2つの山も、くじゅう連山の一角をなしているが意外と歩いた人は少ないのだろう。だが本当に静かで季節ごとに山の花が見られ、楽に登れてとにかく展望は素晴らしい。ぜひ歩いて欲しい、お薦めの山である。
(藤井哲夫 記)
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