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 二ツ岳ふたつだけ)・南峰(1261m)〜本峰(1257.1m)〈宮崎・高千穂/日之影 〉  5月1日(土)〜2日(日)晴れ


<メンバー> 
  松 九 会 登山クラブ:藤井哲夫、澤田眞次、信岡雄蔵、原田和夫、安永憲男、大宅道雄、(林幸子、青木保栄)
  福岡まいづる山岳会:井上孝、石内美佐子、児玉かめ子、澤田律、藤井和子

 ゴールデンウイークの5月1日(土)〜2日(日) 山の花の“貴婦人”と称される淡いピンクのアケボノツツジと、レモンイエローのヒカゲツツジ(九州一の群落)、紅紫のミツバツツジなどが同時に春山の稜線を彩る競演を堪能!してきました。

●1日目は遠方でもあり、時間調整もあって高千穂の神話の里を観光・探訪。
  自家用車2台に分乗して7:30筑紫野I.C=益城熊本空港I.C=俵山トンネル=高森峠=高千穂町=国見ヶ丘(513m)(秋の“雲海”で有名・山頂に神武天皇の御孫・建磐竜命(たけいわたつのみこと)の石像が鎮座する伝説の丘)[下車・展望・昼食]=天岩戸(あまのいわと)神社・正式参拝後、宮司よりの拝殿裏へ案内・説明をいただき、天岩屋戸(あまのいわやと)(天照皇大神がお隠れになった岩屋戸で御神体)を直拝。頭上の屋根のひさしの梁は岩屋戸に向け斜め方向へ造作してある…天安河原(あまのやすかわら)(八百万(やおよろず)の神々が集まって岩戸開きの神議をした所)へ歩き=高千穂町・神話史跡探訪…天真名井(あめのまない)…くしふる神社…高天原(たかまがはら)遙拝所・高千穂建碑などを歩き…宿舎の御宿「旅荘おがたま」へ。

 夕食の食卓は賑やかで、地元の焼酎もおいしい(そこに今回参加のYさんの知人(高千穂在住)が、わざわざ宿へ訪ねてこられ、特製の梅酒を差し入れ。大変おいしく賞味、ありがとうございました)。20:00〜21:00高千穂神社境内神楽殿にて夜神楽拝観(通常500円・団体20人以上400円)※宿舎より歩いて3分の近さ。

●2日目:宿の「おがたま」は夕食もおいしかったが、朝食の配膳にビックリ!。竹で編んだ大きなザルにたくさんの小皿が並べられ、地元産の手作り珍味に食が進んだ。(1泊2食 7,500円)連休で高千穂の宿はなかなか予約が取れなくて、観光案内所などにいくつか紹介してもらったが、なぜか高千穂神社お膝下のこの宿がよやくできてよかった。※おがたま=招霊(おがたま)の木

 二ツ岳登山は山頂から途中まで引き返し、山越えの縦走・横断を計画。ジャンボタクシー(9名)と普通タクシー(4名)を予約、送迎(30,000円/1人2,310円)をしてもらう。

<コースタイム> 
 宿舎8:01=8:40天の岩戸神社経由・二ツ岳登山口(高千穂地区・富野尾/タクシー下車)8:50…9:15小休止9:20…10:00林道10:05…11:10二ツ岳南峰11:18…11:40二ツ岳本峰(昼食)12:15…12:46林道(下山路捜し)13:00…13:30谷沿いの作業小屋跡(崩壊)…14:26赤川ルート登山口(日之影地区側)=タクシー14:35=宿舎15:30に戻る

 ●朝、予約の時間前にタクシーが迎えに来た。昨日参拝した
天岩戸神社を経てだんだん狭くなる山道を進むと、こんな山奥にと思うほどの立派な大きな橋が架かっている。運転手はお陰で遠くを迂回せずに便利になった…と。さらにカーブも多く離合も難しくなるほどの山道へ入り、林道開発工事中のガタガタ道を行き、ロープで止められたゲート前に着く。後続のタクシーは腹をこすって停車!。ちょうど登山口の標識があり、ここで降りる。(運転手に赤川登山口におよそ14時過ぎに迎えを頼む)。次々と自家用車3〜4台や、バス(30人くらいの団体)が上がってくる。

 登りはじめは杉林が伐採され地肌がむき出しの、いささか急な斜面に取りつき、杉林をジグザグに進んでいくと左頭上にガードレールが見えた。だが一向に到達しない。やっと林道(工事中の車道)に出ると2〜3台の車。この林道工事は平成14年からか、道路脇にプレートが埋めてあった。林道左端に小さな祠があり、そのすぐ先の、第2登山口であるコンクリートの階段を登るが、ミツバツツジが鮮やかな紅紫の花をつけ歓迎してくれる。稜線を辿ると二ツ岳八幡の祠(上宮)があり、このあたりからお目当てのヒカゲツツジが現れ始め、間もなく本峰・展望所分岐(三差路)に着くが、直進し南峰への鞍部を下り、ロープや木の根を手がかりに登り返し二ツ岳最高点の南峰に到着。青空に舞うようなピンクのアケボノツツジと、ひっそりとした淑女の趣がある淡いレモンイエローのヒカゲツツジに、ただ感無量。引き返して本峰に登り展望所周辺は登山客も多く、少し下ってそれぞれ弁当を開く。

 下りは一旦コンクリート階段まで戻り、赤川ルートを探すが標識もなく戸惑う。地図を見直したり、少し歩いてみるが不明瞭なので、再び階段下の小さな祠まで戻り、祠の後ろに巻かれたピンクのテープを頼りに、大宅さんがトップで林の中へ入って見る。しばらく下ると「←二ツ岳」と書かれた板切れの標識が無造作に置いてある。これでルートは間違いないが、杉林だけの花も何もない、空も景色も見えない中をひたすら下るのみで、全く味気なく面白くもない。したがって歩くのもイヤになるほど長い下りで、(登りも下りも)人に薦められるようなル−トではない!(計画時に有名な登山誌出版社のガイドブック「宮崎の山」を参考にしたのだが…)。

 かなり下って谷の水音を耳にしたが谷も沢も見えず、杉林だけが続き漸く崩壊したトタン板の作業小屋跡を右に見て、成長した杉の人工林をくぐり抜けながら、さらに下って谷を渡り、梯子や丸木の橋を渡って車道終点の赤川登山口にたどり着いた。予定より20分ほど遅れた。

 登山口には迎えのタクシーが待っていて、運転手がポットの冷たいお茶をサービスしてくれた。“うまいッ” “おいしいーッ” ほんとにありがたかった!。

 タクシーで赤川=中村橋=白滝温泉=日之影町=高千穂町へと走ってもらうが、高千穂神社や高千穂峡などの観光客の車で町の中は大渋滞(連休・日曜日)。運転手の機転で迂回して走ってくれたが、遠回りでも時間は短縮。宿で買った高千穂温泉入浴券:一般500円が宿泊者350円老人会(70歳以上 町内外不問)200円!で汗を流し、御船I.C経由高速で帰路に着く。              (コースタイム・石内美佐子  文・藤井哲夫 記)


 【写真撮影  :原田和夫】

1日目は高千穂観光
宿に着く前に雲海で有名な国見ヶ丘に寄る

雄大な景色を見ながら弁当を食べる

神武天皇の御孫・建磐竜命が国見をされたという伝説の丘
その像の前で記念撮影

天岩戸神社で正式参拝(昇殿参拝)

天安河原にも寄りました

今日の宿・御宿「旅荘おがたま」に到着

食事前に高千穂の史跡見学
天真名井

くしふる神社

高千穂建碑

宿に戻って夕食

いろんな料理が食卓を賑わす

藤井さんの奥さんの誕生日を祝う

高千穂神社横・神楽殿で毎夜公開される観光神楽
手力雄の舞

鈿女の舞

戸取の舞

御神躰の舞

翌朝の朝食
ザルに盛られたいっぱいのおかず

朝食を美味しく頂く

宿に予約したタクシーが到着
ジャンボタクシーと普通のタクシー

富野尾登山口到着

いざ出発

林を抜けると上は車道

車道を進むとセメントの階段がある

ミツバツツジが綺麗に咲いている

ヒカゲツツジも

祠を過ぎてなおも進む

途中、見晴らしの良い場所があった
狭い所なので交替で眺める

標識によると山頂へはあと12分で着くようだ

ヒカゲツツジがたくさん咲いている

アケボノツツジもたくさん見えてきた

アケボノツツジのアップ

ヒカゲツツジに囲まれて

ヒカゲツツジに囲まれて

二ツ岳山頂(南峰)で記念撮影

アケボノツツジのアップ

次のピークを目指す

二ツ岳山頂(本峰)で記念撮影

山頂は狭いので記念撮影だけにして
少し下って昼食

あとは下山のみ

林の中を赤川へと下る

この下りは嫌と言うほど長い

赤川登山口に到着・タクシーの運転手さんが冷たい
お茶をサービスしてくれました

後続の人たちはと振り返ると…
恐る恐る橋を渡る姿

橋を嫌がり沢を渡る人

全員無事に到着

宿に戻ってきました

「高千穂温泉」で汗を流し帰福

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