<メンバー>
松 九 会
登山クラブ:藤井哲夫、澤田眞次、信岡雄蔵、原田和夫、安永憲男、大宅道雄、(林幸子、青木保栄)
福岡まいづる山岳会:井上孝、石内美佐子、児玉かめ子、澤田律、藤井和子
ゴールデンウイークの5月1日(土)〜2日(日) 山の花の“貴婦人”と称される淡いピンクのアケボノツツジと、レモンイエローのヒカゲツツジ(九州一の群落)、紅紫のミツバツツジなどが同時に春山の稜線を彩る競演を堪能!してきました。
●1日目は遠方でもあり、時間調整もあって高千穂の神話の里を観光・探訪。
自家用車2台に分乗して7:30筑紫野I.C=益城熊本空港I.C=俵山トンネル=高森峠=高千穂町=国見ヶ丘(513m)(秋の“雲海”で有名・山頂に神武天皇の御孫・建磐竜命(たけいわたつのみこと)の石像が鎮座する伝説の丘)[下車・展望・昼食]=天岩戸(あまのいわと)神社・正式参拝後、宮司よりの拝殿裏へ案内・説明をいただき、天岩屋戸(あまのいわやと)(天照皇大神がお隠れになった岩屋戸で御神体)を直拝。頭上の屋根のひさしの梁は岩屋戸に向け斜め方向へ造作してある…天安河原(あまのやすかわら)(八百万(やおよろず)の神々が集まって岩戸開きの神議をした所)へ歩き=高千穂町・神話史跡探訪…天真名井(あめのまない)…くしふる神社…高天原(たかまがはら)遙拝所・高千穂建碑などを歩き…宿舎の御宿「旅荘おがたま」へ。
夕食の食卓は賑やかで、地元の焼酎もおいしい(そこに今回参加のYさんの知人(高千穂在住)が、わざわざ宿へ訪ねてこられ、特製の梅酒を差し入れ。大変おいしく賞味、ありがとうございました)。20:00〜21:00高千穂神社境内神楽殿にて夜神楽拝観(通常500円・団体20人以上400円)※宿舎より歩いて3分の近さ。
●2日目:宿の「おがたま」は夕食もおいしかったが、朝食の配膳にビックリ!。竹で編んだ大きなザルにたくさんの小皿が並べられ、地元産の手作り珍味に食が進んだ。(1泊2食 7,500円)連休で高千穂の宿はなかなか予約が取れなくて、観光案内所などにいくつか紹介してもらったが、なぜか高千穂神社お膝下のこの宿がよやくできてよかった。※おがたま=招霊(おがたま)の木
二ツ岳登山は山頂から途中まで引き返し、山越えの縦走・横断を計画。ジャンボタクシー(9名)と普通タクシー(4名)を予約、送迎(30,000円/1人2,310円)をしてもらう。
<コースタイム>
宿舎8:01=8:40天の岩戸神社経由・二ツ岳登山口(高千穂地区・富野尾/タクシー下車)8:50…9:15小休止9:20…10:00林道10:05…11:10二ツ岳南峰11:18…11:40二ツ岳本峰(昼食)12:15…12:46林道(下山路捜し)13:00…13:30谷沿いの作業小屋跡(崩壊)…14:26赤川ルート登山口(日之影地区側)=タクシー14:35=宿舎15:30に戻る
●朝、予約の時間前にタクシーが迎えに来た。昨日参拝した天岩戸神社を経てだんだん狭くなる山道を進むと、こんな山奥にと思うほどの立派な大きな橋が架かっている。運転手はお陰で遠くを迂回せずに便利になった…と。さらにカーブも多く離合も難しくなるほどの山道へ入り、林道開発工事中のガタガタ道を行き、ロープで止められたゲート前に着く。後続のタクシーは腹をこすって停車!。ちょうど登山口の標識があり、ここで降りる。(運転手に赤川登山口におよそ14時過ぎに迎えを頼む)。次々と自家用車3〜4台や、バス(30人くらいの団体)が上がってくる。
登りはじめは杉林が伐採され地肌がむき出しの、いささか急な斜面に取りつき、杉林をジグザグに進んでいくと左頭上にガードレールが見えた。だが一向に到達しない。やっと林道(工事中の車道)に出ると2〜3台の車。この林道工事は平成14年からか、道路脇にプレートが埋めてあった。林道左端に小さな祠があり、そのすぐ先の、第2登山口であるコンクリートの階段を登るが、ミツバツツジが鮮やかな紅紫の花をつけ歓迎してくれる。稜線を辿ると二ツ岳八幡の祠(上宮)があり、このあたりからお目当てのヒカゲツツジが現れ始め、間もなく本峰・展望所分岐(三差路)に着くが、直進し南峰への鞍部を下り、ロープや木の根を手がかりに登り返し二ツ岳最高点の南峰に到着。青空に舞うようなピンクのアケボノツツジと、ひっそりとした淑女の趣がある淡いレモンイエローのヒカゲツツジに、ただ感無量。引き返して本峰に登り展望所周辺は登山客も多く、少し下ってそれぞれ弁当を開く。
下りは一旦コンクリート階段まで戻り、赤川ルートを探すが標識もなく戸惑う。地図を見直したり、少し歩いてみるが不明瞭なので、再び階段下の小さな祠まで戻り、祠の後ろに巻かれたピンクのテープを頼りに、大宅さんがトップで林の中へ入って見る。しばらく下ると「←二ツ岳」と書かれた板切れの標識が無造作に置いてある。これでルートは間違いないが、杉林だけの花も何もない、空も景色も見えない中をひたすら下るのみで、全く味気なく面白くもない。したがって歩くのもイヤになるほど長い下りで、(登りも下りも)人に薦められるようなル−トではない!(計画時に有名な登山誌出版社のガイドブック「宮崎の山」を参考にしたのだが…)。
かなり下って谷の水音を耳にしたが谷も沢も見えず、杉林だけが続き漸く崩壊したトタン板の作業小屋跡を右に見て、成長した杉の人工林をくぐり抜けながら、さらに下って谷を渡り、梯子や丸木の橋を渡って車道終点の赤川登山口にたどり着いた。予定より20分ほど遅れた。
登山口には迎えのタクシーが待っていて、運転手がポットの冷たいお茶をサービスしてくれた。“うまいッ” “おいしいーッ” ほんとにありがたかった!。
タクシーで赤川=中村橋=白滝温泉=日之影町=高千穂町へと走ってもらうが、高千穂神社や高千穂峡などの観光客の車で町の中は大渋滞(連休・日曜日)。運転手の機転で迂回して走ってくれたが、遠回りでも時間は短縮。宿で買った高千穂温泉入浴券:一般500円が宿泊者350円老人会(70歳以上 町内外不問)200円!で汗を流し、御船I.C経由高速で帰路に着く。 (コースタイム・石内美佐子 文・藤井哲夫 記)
【写真撮影 :原田和夫】
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