(メンバー)
松九会登山クラブ :藤井哲夫、藤尾明、宮脇彪、澤田眞次、原田和夫、西田初夫
福岡まいづる山岳会:石内美佐子、澤田律
(コースタイム)
10:15阿蘇ロープウェイ駅下P10:25…烏帽子岳左尾根…11:45烏帽子岳山頂(昼食)12:25…13:15杵島岳登山口…13:50杵島岳山頂14:00…杵島岳火口一周…14:23杵島岳山頂…15:00観光ヘリポート…15:20ロープウェイ駅下P=久木野温泉
阿蘇の草千里が浜へ近づくと沿線の緑の中、ミヤマキリシマの花が淡いピンク色で染めている。さすが世界の阿蘇火山・観光客で賑わっている。駐車場から下りの道路を歩き、観光ヘリポート(スキー場)手前から草原を横切り、砂防堤の上から涸れ沢へ入る。と、目の前に立派な形の“鹿の角”が落ちている。ほんの前に頭からポロッとはずれたような、しっかりした縞模様が美しい。阿蘇の草原地帯に鹿が棲んでいるとは?
烏帽子岳は草千里ヶ浜を中心に東尾根(左)と西尾根で結ばれているが、東から登り出す。勝手に入り込んだルートは多少荒れ気味で、踏み跡を捜しながらヤブコギもあり、なんとか正規ルートへ出て頂上をめざす。途中ミヤマキリシマやイワカガミ、マイヅルソウなどの花を見て、カメラに納めながら山頂着。頂上からは阿蘇外輪山の内側が見渡せ、東に白煙の中岳・高岳、北は眼下に広い草千里と杵島岳、南はすぐに尾根が派生し両側に断崖を形成している南郷谷。ぐるっと展望でき大阿蘇を実感!。
下りは西尾根へ入りアセビの新緑(色が様々で、モリモリ、モコモコのブロッコリーの森というらしい)〔私・ブロッコリー怖い!〕を眺めながら、博物館横の杵島岳登山口へ。ここからは木陰のないコンクリート・石の階段だけの急な登りとなり、時折立ち止まり深呼吸。「やぁーやぁー…」と下ってきた一団は我々と逆コースで周回の、佐賀の岳友一行だった。
杵島岳山頂からも噴煙や、高岳の岩場など雄大な阿蘇が望める。山頂から左回りに1つの火口跡を一回りし、美しい形の「米塚」も眼下に見て、2つ目の火口跡に“ここにも火口跡があったとは知らなかった、登ってみるもんだねぇ”との声も。美智子様の展望台・ヘリポート経由、車道を登り返して駐車場へ。この途中散策の遊歩道が整備されているが、ミヤマキリシマが見事に咲き誇っていて、一般的に阿蘇の仙酔峡、九重、霧島、雲仙が有名だが、ここは登山でなく、ウォーキング気分で気軽に観賞できる最高の見所だろう。 (藤井哲夫 記)
【写真撮影:原田和夫】
|