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   小富士山(335m)~高山(458.2m)~愛宕山(488m)~西山(476.3) <田川・香春> 2011年4月9日(土)


<メンバー>
  松九会登山クラブ:藤井哲夫、澤田眞次、信岡雄蔵、原田和夫、西 儀務、加藤敏明、峰 藤明、
              西田初夫、林 幸子、藤岡敏子
   まいづる山岳会:井上 孝、石内美佐子、澤田 律、北原あい子、小野真弘

<コースタイム>
  博多駅8 :15=9:40道の駅・香春P(花見弁当調達)10:02…10:30懐良台(カネナガダイ)…11:04鶴ヶ峠(ツルガタオ)…11:06石割リョウブ…11:10小富士前山11:18小富士山11:32…11:53岩嵓(イワクラ)…12:10わらび田(昼食)12:49…12:59赤松台…13:02高山…13:14愛宕山…13:51椿台…13:57八叉(ヤマタ)の山桜…14:16湯山第一登山口分岐…14:24舗装車道…14:55道の駅=仲哀トンネル=15:20仲哀公園(桜観賞)15:40…16:20♨庄内温泉筑豊ハイツ(入浴)=

 2月の観梅登山は花が殆ど見れなかったが、今度の桜はドン・ぴしゃりのタイミングで、博多駅を出たバスの車窓からは沿線の彼方此方に、こんなにも桜があるのか?と思わせるほどの景観である。天気も上々、青空に桜の花が映えている。1昨年秋にオープンした道の駅・香春で先ずは花見弁当を調達。目前の山が五木寛之の“香春岳は異様な山である”と書き出された「青春の門」で有名な香春岳で、小富士山への登山口がすぐ横[右]にある。登りだしてすぐに谷から高圧送電の鉄塔まで、階段状の息が喘ぐほどの直登が続く。鉄塔下のすぐ左の足元に「小富士山」の小さな指導標に沿って左折、さらに急登が待ち受け「第2の難関?」を登ると尾根上の平坦地[懐良台282m]に着く。ヤマザクラの大木が聳え、ちょうど満開!。2つの急登に耐えたので、ここで一休み。

 懐良台は後醍醐天皇の皇子、南朝の征西大将軍・懐良親王に因む名で、親王と香春は縁が深く、歴史に小富士山の名も残っているという。親王が肥後の菊池に御下向の折、小富士山を見て《駿河なる富士の高嶺は名のみ聞く香春の里に富士を見んとは》と詠まれたという話が伝えられている。(香春町町誌)

 ここからは尾根歩きで、鶴ヶ峠(トウゲをタオと読む)からの縦走路に、大きな石を割ってその中で成長している[石割りリョウブ]と名付けられた樹木がある。そのすぐ先が小富士前山、小富士山と続き記念の写真に収まる。だが、ここからがまたも難関!急な下りとなり、孟宗竹の林立した荒れた山道を、竹の根や雨上がりの濡れた黒土で滑らないように気を配りながら、手足をしっかり働かせて鞍部に急降下した。

 やがて尾根に上がり幾つもの岩が露出している[岩嵓]という台地に着く。見渡せば香春岳一の岳が目前にあり、この山の石灰岩を採掘・削られた様相が、平面状の広大な白い台地となって異彩を見せている。さらに進むと足元に“握りこぶし”のワラビが1本、そう、ここは[ワラビ田]と言われる所で草原風の広場に、茶色のワラビの枯れた葉が横たわっている。時期的にはまだ早く数本が芽を出していた。昼のサイレンも耳に届いたのでここでランチタイムとする。頭上には[ワラビ田の一本桜]が満開。Rちゃんが花より団子で、ヨモギとおはぎの団子を皆に配る。いつものことだが心配りが嬉しい。

 腰を上げて赤松台へと快適な縦走路を歩き、高山のピークを登って過ぎれば、あと一息で、湯山第一登山口からの縦走路と出合い、左に行けば広々とした愛宕山山頂に着く。山頂のシンボルというオオヤシャブシの大木のたくさんの花?は、すっかり散り落ちてさながら毛虫状に広場を埋めていた。下山は藪椿の赤い花が美しい[椿台]を経て、今日の目玉[八叉の山桜](1本の大きな根幹から八本の幹が力強く伸びている)を見て、車道に出て道の駅に無事到着。

 一息ついて、桜の名所[仲哀公園:七曲がり]へ。つづら折りの山道におよそ1,000本の桜があり、満開の桜は見上げる山肌に雪が積もっているかのような風情がある。少し散策して桜花を愛でる。この仲哀公園一帯は[仲哀天皇平]と呼ばれ1,800年もの昔に、九州南部に勢力を誇り、大和朝廷に反発していた熊襲を支配下に置くため、仲哀天皇がこの地を一時[都]に定められたので、この地名で呼ばれるようになった。【環境庁・福岡県‘95】
 
 桜花に心を洗われたので急ぎ温泉へ。♨庄内温泉・筑豊ハイツでさっぱりして帰る。
                                                     (藤井哲夫 記)


【写真撮影:加藤敏明-K】
:原田和夫-H】

「道の駅 香春」に到着-H 9:40

準備運動-H 9:54

出発-K 10:02

前日の雨で湿った登山道を行く-K 10:06

少し登り坂となる-H 10:09

懐良台」で休憩-K 10:30

 山桜が見頃-H 10:47

「鶴ヶ峠」-H 11:00

「石割りリョウブ」-H 11:06

「小富士前山」-H 11:07

「小富士山」山頂で記念撮影-H 11:18

荒れた竹林を進む-H 11:32

「岩嵓(いわくら)」-H 11:53

「香春岳」が眼下に聳える-H 11:54

わらび田の桜」の前で昼食-H 12:20

「わらび田の桜」-H 12:32 「愛宕山」に向け出発-H 12:49

「赤松台」-H 12:51

高山」-H 13:02

愛宕山」への標識を確認して進む-H 13:08
山頂直下-H 13:10
愛宕山」山頂で記念撮影-H 13:14
可愛いスミレ-K 13:40 杉林の中を進んでいく-K 13:41
「八叉の山桜」-H 13:57 湯山第一登山口へと下山-H 14:16
車道に出ました(正面は「香春岳」)-H 14:24
今日登った山が見えます-K 14:42
道の駅 香春」に戻ってきました-H 14:53 バスで「仲哀公園」へ移動-H 15:16

桜が満開です-H 15:24

少し登ってみます-K 15:30

満開の桜に囲まれて記念写真-K 15:33

「仲哀公園」の由来-K 15:36

「 筑豊ハイツ」の温泉で汗を流して帰福-H 16:20

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