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 緩木山(ゆるぎさん 1046m)〜越敷岳(こしきだけ 1061m) 〈大分・竹田〉   2008年4月26日(土) 

 
 
※アケボノツツジ探訪  (日帰り)

 「越敷岳」は熊本県高森町と大分県竹田市にまたがる山で、祖母山の北西稜線上に尖状の岩峰がそびえる。その形状からイボ山または甑岳とも呼ばれる。竹田市田原と高森町津留の神原コウラから続くルートがある。緩木山」は由留木山とも書く。竹田市の南部・祖母山の北方約3.5kmにある山。山上には「緩木城址」がある。標高1046m、新第三紀貴石安山岩からなる大起状山地である。(角川日本地名大辞典より)

(メンバー)
松九会登山クラブ:藤井哲夫・和子夫妻、藤尾明、澤田眞次・律
夫妻、宮脇彪、西川光明・洋子夫妻、加藤敏明、原田和夫
まいづる山岳会 :石内美佐子、児玉かめ子、友清節子

 (コースタイム)
 筑紫野I.C7:00=九重I.C=瀬の本=産山=波野=九重野=緩木神社=10:45林道T字・登山口P11:00…11:15越敷岳登山口分岐…11:47(小休)…12:21緩木山・越敷岳分岐…12:26緩木山山頂…12:50尾根で昼食13:15…15:44越敷岳山頂16:00…16:07緩木山・越敷岳分岐…17:15登山口P=荻の里温泉=

  稜線を彩るアケボノツツジに感動!!

 祖母山や傾山、大崩など深くて高い山に登らなくても、1000mちょっとの山でアケボノツツジが見れるということで、長駆訪ねてみたが、竹田市の荻町へ入ってもなかなか目的の山は見えない。10時過ぎこれは1泊コースかとも思ったがなんとか登山口に着く。車はすでに5〜6台。道路脇に停めて準備、付近の林床にはたくさんのマムシグサ?…ヒトヨシテンナンショウ「人吉天南星」が紫褐色の鎌首を持ち上げた格好で立っている。

 正面の登山コースに登山届けボックスとコース案内標示があり、緩木山から越敷岳への左回りと逆回りがあるが、今回は緩木山から登ることにしてコンクリ舗装道路を進む。砂防堤工事の横を抜け急坂を登り詰めると舗装は終わりすぎの植林帯に入る。ガレ石の道からさらに急登になり、涸れ沢を右に巻いて、なおも急坂をジグザグに登り巨岩の下をくぐり緩い坂道を登り尾根に出る。越敷岳への分岐(右へ)を直進すると間もなく緩木山山頂に着いた。山頂は平らな広場で展望はあまりよくないが、木立の間から祖母山が見える。昼を過ぎていたが山頂は風が強く、分岐まで下って越敷岳方面へ入り縦走路で昼食。

 緩いアップダウンを繰り返し、左の木の間越しに大きな祖母山を見て進むと、縦走路の前方にほんのりとピンクの一団が目に飛び込んできた。アケボノツツジだ…みな目を輝かせ足取りも早くなる?…。緩木山と越敷岳のほぼ中間地点の稜線上(1050)に見事な花をつけている。みなカメラを手に“ここが良い、あっちが良い”と興奮気味。痩せ尾根の稜線は左右が切れ落ちて、足場の悪い滑落しそうな感じだが、それも厭わず木の下にもぐりカメラを向けている。花はここだけではなく、続く尾根に次から次へと越敷岳まで満開の“微笑み”が展開する。カメラのレンズもシャッターも疲れただろう…。アケボノツツジは山の花の“貴婦人”といわれるのも頷ける。まさに“あけぼの・曙”だ。

 花に酔い予定より随分遅れた。先へ急ぐが越敷岳迄の道程は遠い…だんだん下ると展望も良くなり祖母・傾連山の雄大な容姿がパノラマとなって眺望でき、右端に筒ガ岳の異様に鋭い岩峰が聳えている。越敷岳は岩峰の頂上にあり、大岩を巻いて急な岩場を乗り越す。降りは先へ進み岩場を下りて、信仰の山らしく岩窟を通り、人一人がやっと通れる「はさみ岩」(リュックは背負えない)などを経て17時過ぎに登山口Pにたどり着いた。緩木神社の境内にはシャクナゲが満開。

 それから荻町「荻の里温泉」に寄り汗を流し夕食。帰りは往路を戻るつもりにしていたが、夜道は暗く、“山ン中”で迷わないようにと、国道57号線へ出て熊本I.Cから高速で帰福した。  (藤井哲夫 記)

【写真撮影:原田和夫-H】
            :澤田眞次-S】

登山口にある案内板-H

緩木の登山口で登山準備-H

そばに立派なヒトヨシテンナンショウ(人吉天南星)
咲いていました-H

出発-H

まず緩木山を目指します-H

新緑の中を行く-S

休憩してエネルギー補給
澤田さんが作った甘夏柑の皮の砂糖漬け
-H

緩木山山頂が遠くに見える-H

黙々と登る-H

ミツバツツジはまだ蕾だ-H

緩木山山頂に着きました-H

緩木山山頂で記念撮影-H

山頂は風が強かったので少し進んで縦走路で昼食-H

越敷岳へ向かう-H

アケボノツツジは満開です-H

アケボノツツジのアップ-H

先を急ぎます-H

気持ちのいい縦走路-H

明るい雑木林の尾根道を行く-H

なかなか越敷岳には着かない-H

越敷岳への登り-S

ところどころアケボノツツジは咲いています-H

アップダウンを繰り返します-H

越敷岳へ-S

越敷岳が見えてきました-H

林の中を進んでいきます-H

 登りが続きます-H

山頂近くの大きな岩峰を巻いて登ります-H

急な登りです-H

最後の急登-H

越敷岳山頂で記念撮影-H

さっき登った緩木山が遠くに見えます-H

下山開始-H

越敷岳頂上直下を下る-S

はさみ岩-S

登山口までの道のりも長い-H

ヒゴスミレが咲いていました-H

登山口に戻ってきました-H

荻の里温泉に寄って汗を流す-H

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