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馬見山(うまみやま 977.8m)〈福岡・嘉麻   2014年 12月 7日(日)  曇り 貸切バス


(登山メンバー)信岡、浜地、澤田、澤田゜、大宅、庄嶋、林゜藤岡゜藤井、
                    (石内゜、友清゜、榊゜、松井゜、宮内、左座゜、) 15名

 朝、今年一番の冷え込みにバスを待つ間の数分、歩きまわって体を暖める。高速道を行くと右の九千部山の山頂付近にはうっすらと雪化粧が見える。昨夕のTVで脊振山は5cmの積雪だとか。嘉麻峠はチェーン規制だったとバス乗務員の声に心配しながらも、杷木IC~小石原経由で山麓の馬見神社の横を通り、馬見山キャンプ場登山口へ。

  馬見山は嘉麻市と朝倉市の境界線上の古処三山の最高峰で、九州自然歩道が稜線を走っている。登山口で登山届をポストに入れ、すぐ前の馬見神社遥拝所跡(石碑がある)を見て、浅い谷や沢を渡り登るが、随所に明瞭な登山路案内標識があり迷うことはない。暫く登って作業道に造成された林道に出たが、昨今の大雨で可なり流され、彼方此方に人の背丈くらいに深くクレバス状に抉られ、何とも使用不能な道となっている。無駄な開発費用だ。

  登路にはだんだん雪が見られ、大きな岩や奇岩が現れ5~6に割れた岩がくっついた「寄り添い岩」等のユニークな名札が付けられている。谷を遡る程に積雪量が増え傾斜も急になり、凍りついたロープで岩の登りも2~3ヵ所あった。9合目付近に鎮座する御神所岩(ごしんじょいわ)・以前は「御神城岩」には祠が祀られ、上部には大きなツララが下がっている。この山最大の巨岩で中段は大きく抉られて、正に神の座す「磐座(いわくら)」の偉容である。

  ここで一息いれ、少しおなかを満たし、ロープに手をかけ垂直状の岩壁を攀じ登って、岩の上部横に出たが、ロープ・鎖は付けられているものの、雪で覆われた御神所岩の上には立てなかった。山頂はもうすぐ、雪も深く傾斜もそこそこだが、灌木帯の向こうに展望が開け嘉穂の街並み、遠くの英彦山、福智山、平尾台などかすかに見渡せる。最後の登りで高度を稼ぎ、やがて一等三角点補点のある山頂に出て、雪の上に座って昼食。

 下山は稜線を西に辿って宇土浦越まで、長くて急な雪の下りが続く。積雪は深いところでは優に30cmは超えていて、時折り滑って尻もちを突く。山頂から宇土浦越の分岐までは2.7kmの表示だが、下っても下っても着かない。ガイドブックには“前方に屏山が見えてきたら間もなく、ベンチと自然歩道の案内板のある地形図711m地点に到着。そのもう少し先で植林帯の中を右に折れる。”とあるが、今回の経験では下って下って、もう2ヵ所のベンチでやっと宇土浦越分岐の標識に出逢った。

 ここで右折して、再び長い植林帯の下りとなる。雪道の足場が見難い登りと、長い下りにバスの約束時間をオーバーし、またバスの故障というハプニングもあったが、筑紫野IC
を下りたところで代がえの大型バスに乗り換え、何とか忘年懇親会会場の博多駅前に帰着できた。懇親会は鶏の水炊きほか刺身、飲み放題でお開きとした。

 今年は、1月の新年登山は「馬ヶ岳城跡」で、12月の納山・忘年登山は「馬見山」で実施。万事「塞翁が馬」、人生には良きことも悪しきこともあるかも知れませんが、この年末から、来年も“うまく・馬く”行きますように。
本年も皆さんにはご支援・ご協力を頂き大変ありがとうございました。
この一年の≪登山の安全≫を感謝し、来る年も≪安全と楽しい登山≫ができますように!
                                                                                                          文 藤井哲夫


                                                                                                                                                    
【写真撮影:浜地】
ここが登山口です 登り始めは杉林の中です

急登になってきました 風穴です

寄添岩―-いくつもの岩が 高度が上り雪が深くなってきました

山を守る会の方の説明を受ける 林道に深い溝が

雪を踏んで 御神所岩で一息入れる

雪道の急登です 大つららが…

登山クラブの○○3人組 雪のアーチが美しい

山頂にて

雪の中での昼食 下りも美しいアーチをくぐって

いよいよ下りです 急な下りを慎重に

雑木林の雪景色です 宇土浦越えで展望を

屏山(左)古処山(右) ここで稜線を外れて下りにかかる

やっと雪道とお別れです 下山しました

乾杯 1年の思い出話が弾みました

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