(メンバー)
松九会登山クラブ : 藤井哲夫、村上直人、西川光明、加藤敏明、信岡雄蔵、元木政彦、
澤田眞次、澤田律、中尾昭宏、白石重夫、松下
福岡まいづる山岳会:友清節子、石内美佐子
大分には、面白い岩峰を持つ山が多い、その1つ田原山、別名鋸山へ大分の元木さんの案内で登った。
登山口には立派な駐車場がありトイレや案内板もあり助かる。福岡より2台の車で行ったが、ここで大分の3名と合流
した。登山口は駐車場の道路を隔てた所にあり、分かりやすい。
暫くは杉林の中を歩くが、25分で雫石に着く、一息入れて、急な杉林の中を登る、間もなく南尾根に着くと大きく展望が開けた。幸い天気もよくいい景色だが紅葉には少し物足りない感じ、ここから岩尾根の狭い道をたどり鎖場を登ると大観望に、狭い岩だが写真を撮り周囲の景色を楽しんだ。
少しバックしてしばらく岩と鎖が頼りのアップ・ダウンが続いた、ここの最高峰は八方岳だが狭いピークなのでそのまま通過、広い場所が無いので、狭い稜線で分散しての昼食となった。
昼食後は岩の間に紅葉の始まった景色を楽しみながら、慎重に下山した。
仕上げはやっぱり温泉でした。せっかく大分に来たので青の洞門に寄って帰途に着いた。
(澤田眞次 記)
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(コースタイム)
筑紫野IC=大分農業文化公園IC=9:12農業文化公園=9:59妙善坊登山口P(トイレあり)10:11…10:39雫石10:43…10:52南尾根…11:15大観望11:28…11:48八方岳…11:58股覗き岩…12:12従走路尾根(昼食)12:47…12:57無名岩13:03…13:38登山口13:51=14:00山香温泉・風の郷15:05=16:00耶馬渓・青洞門=
登山口に広い駐車場がありすぐ側の舗道を横切り杉林の中を登る。下り(帰り)の路となる行者尾根分岐と囲(かこみ)観音分岐を過ぎ、大きな岩壁の立つ「雫石」の標識があるところで一息入れて、さらに急坂や岩場を登り詰めると南尾根に出た。この尾根の右手は、「危険・通行止め」となっており、かなり痩せた岩峰状の尾根で足を滑らせたら奈落の底へ…と慎重になる。大観望から下りている先着の十数人のグループの、悲鳴にも似たキャアーキャアーという声が騒々しい。
縦走路にはこれから登る大観望や八方岳、経岩などへ続く長い岩尾根が構えていて見事な展望であるが、スリル満点の痩せ尾根に足を運ぶ。まっすぐが八方岳だがここは一方通行で、いったん右へ下り垂直の岩場を鎖を頼りに登ると大観望の頂上にたどり着く。折り返して鎖場を下り、痩せ尾根を登って八方岳へ。さらに岩峰の下を巻き再び登ると「股覗き岩」の尾根に出た。覗いてみると股の間に対面の岩壁に太陽石という(彫ったのか、自然石か?男根の形をした)大きな岩の柱が立っている。その左には衝立岩や屏風岩と名が付く絶壁が広がってまさに絶景。ここから暫くは道幅がやや広くなり歩きやすいが、杓子岩を左前に見る場所に来ると、左側が切れ落ちた絶壁で足場も細く、怖ーい!。昼も過ぎ昼食をと思ったが、前方の広そうな「無名岩」には先着グループでいっぱい。仕方なく座る場所も少ない狭い稜線の上で分散しての食事をとる。
まだまだ屏風のように左右が切れ落ちている細い岩尾根が続き、いったん下って無名岩に着く。少し休んで最後の難所、行者尾根へ入り南へ伸びる尾根を進み、いくつかの岩場を越え杉の植林を下り、出発点の妙善坊登山口に着いた。
大分の国東半島の山は低山だが、今まで登った鹿嵐山・地蔵の景、中山仙郷・夷谷の山も、津波戸山も火山性の礫岩や凝灰角礫岩からなる岩山で、浸食によって生成した奇岩怪峰が見事で、なぜかスリルに富んで!、しかも美しい景観をもつ山々である。だが鎖・ロープ、鉄のホールドなどで支援されているが、天候次第であり、雨天時は危険が伴うことを考慮しておきたい。 (藤井哲夫 記)
【写真撮影:澤田眞次さん…(S) 西川光明さん…(N) 村上直人さん…(M)】
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