<メンバー>
松 九 会
登山クラブ:藤井哲夫、藤尾明、村上直人、信岡雄蔵、宮脇彪、佐藤直之、原田和夫、西田初夫、
加藤敏明、峰藤明、林幸子、藤岡敏子、後藤久子、
福岡まいづる山岳会:岸田武雄、井上孝、中村正義、石内美佐子、澤田律、児玉かめ子、松井久美子
(散策メンバー):中馬一枝、武藤篤野、井上嘉代子、(池田暁子)
<コースタイム>
博多駅8:10=???=10:20帆柱ケーブル山麓駅・ストレッチ10:50…煌彩の森コース:尾倉登山口10:59…11:25県立ふれあいの家11:32…12:00皿倉の泉…12:53ケーブル山頂駅12:57=スロープ・カー13:00皿倉展望台(室内&レストランで昼食)13:38雪の広場で記念撮影…13:40下山開始…一面の銀世界…13:57ケーブル山頂駅14:00=14:05山麓駅・駐車場(バス)14:15=14:45河内温泉♨あじさいの湯・15:36〜新年懇親会
恒例の新年初登山。今年も九州の「玄関シリーズ」で北九州の名山・皿倉山に登る。天候は大荒れで大雪の予報。現地の帆柱ケーブルに山の状況を尋ねると、山頂付近で15〜20cmの積雪とのこと。標高は622mだが、この天候ではやはり冬山のマイナス気温!急きょ服装・装備など防寒対策を十分にとのメール・FAXを送る。
当日は予報通りの天候で平地は雨だが、山は雪!だろうと皆期待して出発。貸切りバスで博多駅前を出て都市高速に乗り、貝塚を過ぎ多の津の流通センター手前あたりで、後部座席の人から「何か焼けているような臭いがする!」との緊急連絡、前方にも臭いが伝わってきた。間もなくバスの走りが遅くなり、わずかな上り勾配でストップ!。エンジンは動いているのだが駆動しない。車に詳しい?信さんが、アレコレと指摘し、クラッチの焼けつきじゃないのかなどと乗務員に伝えるが、シフトレバーの入りも悪く全く動かなくなった。乗務員はバス会社に連絡をとるが、応急処置も出来ず動かないものは動かない。代替えのバスを手配するがいつ来るのか?…高速道の左端で止まっているので、ハザードランプを点け追突防止を防ぐが、緊急電話ボックスからパトロールに連絡。暫くして隊員2名が到着し事故防止に当たってくれた。代替えバスは、幸いにお客を博多駅周辺のホテルに送るため、大橋付近を走行しているバスに会社の指令が届き、お客を降ろしてこちらに向かうという。
30分ほどして代替えバスが来たが、一回り小さいマイクロバスでやや窮屈な思いで再スタート、トイレにも行けなかったので古賀S.Aに寄る。走行の途中で帆柱から参加の松井さんに遅れを連絡、待機してもらう。登山口の帆柱ケーブル山麓駅には9時頃の到着予定であったが結局10時を過ぎていた。
ここで散策組はケーブルで山頂へ、登山組はケーブル駅舎内でスパッツ装着など登山準備をして、屋外でストレッチ体操で体をほぐしスタート。“煌彩の森コース”を登る。雨も心配するほどのことはないが、濡れた石の山道に滑らないよう注意しながら進む。暫くは登山道・車道が交差しながら進み、県立ふれあいの家前で休憩。ここから本格的な登りとなるが、“見返り坂”という傾斜の急な階段状となり、ここを避けてジグザクの迂回路を行く。間もなく“皿倉の泉(水場)”に出てSさんが一口含むと「あら、水が温かい…」と、今外気温は0℃近いのだが地下水は変化もなく温かい。
登るにつれ山道には雪が多くなってきて靴跡が続く。やがて皿倉平を過ぎると一面の真っ白な雪の原!。冷えこんでいるので雪質もサラサラで、歩く感触も気持が良い。山頂下のビジターセンターは閉まっているので通過、右の道から2〜3人の登山客が降りてきたが、その先の山頂への登山路は“虎ロープ”が張られ「通行禁止」の札。やむなく雪道を登り帆柱ケーブル山頂駅に入る。風もやや強くなり昼も過ぎているので、皿倉山スロープカーで山頂へ上がる。全面ガラス張りの窓から見下ろす景色は、北九州・関門までが望める大パノラマ!。山頂の展望台からスペースワールドなどの下界を見下ろしながら昼食。展望台周辺の斜面には積雪も多く、子供達のソリ滑り、スノーボードなどで賑わっていた。(ちょうどこの日のN新聞夕刊で昭和33年の「皿倉山でスキーを楽しむ」の記事が再現されていたが、当時は山頂に電波塔などの施設はなく、山頂からの広々とした斜面で多くのスキーヤーで賑わっている写真もあり、タイムスリップで懐かしい思いがした。)
山頂からの下りは、朝のバス・トラブルの影響で相当の時間遅れがあったので、ケーブルカーで降りようと思ったが折角の降雪、皆まだ雪道を歩きたいとの希望で、ケーブル職員に最短下山ルートを確認“階段ルートは閉鎖しているので、車道を滑らないように気をつけて”との助言で、ふかふかの雪道を気持ちよく降る。次のスケジュールも迫っているので帆柱ケーブルに乗り下山。時折雪が舞う中、河内温泉へとさらに山道を移動する。
河内温泉では従業員の方が出迎え“入浴セットをどうぞ”と案内してくれたが、もう時間がない!…折角の温泉タイムを断って新年懇親会を開催。岸田さんの乾杯音頭で持参の御神酒・お宮の昆布・スルメを頂き、信さんが毎回持参差し入れの新潟の銘酒“越の雪中梅”を頂きながら鍋料理に飲み放題で、新年の宴会を和やかに過ごし、帰路につく。
※余談だが、今回はバスの故障で予定が大幅に遅れたが、ほかにもハプニングがあった。
まず朝1番に、バス乗務員から携帯で“Y公民館前にいますが、お客さんが来ません?”“えー、直ぐ確認します”で携帯をかけるが応答なし。一端切って暫く間をおいて再度発信、応答なく見切り発車してもらい、途中乗車の人へそれぞれ遅れを連絡。さらに都市高速で遅れをとっている間に、彼は新幹線に乗って小倉から帆柱ケーブルに先回りしていたのだった!。寝坊をしていても、一緒に登る、絶対に追いつくと言う、この執念に脱帽であった。
また、バスの乗務員は“歩く予定の下山をケーブルに変更されたので、会社で料金を持ちます。さらに高速料金も”と言ってくれた。“高速はいいですよ(都市高で停まっただけだから)”と言ったが“いやぁ、高速で走っていないので…”と、今回はバス代のみ支払った。 (藤井哲夫 記)
【写真撮影:原田和夫-H】
:加藤敏明-K】
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