御 嶽 山 噴 火! (長野県木曽)  2014/09/28(平成26)、
 昨27日(土)午前11時53分頃、長野県と岐阜県にまたがる御嶽山(3067m)が噴火した。
秋の行楽、紅葉探勝の登山客が大勢登った頂上付近は降灰に覆われ、多くの人々が下山できず、怪我や意識不明・重傷の方もあるとのこと。まずは無事の帰還をお祈りしたい。

御嶽山登山
 2009(平成21年)6月5日から8日までMRC山岳会と合同の登山で、木曽宝剣岳〜駒ヶ岳を登り、8日に松九会独自(9名)で御嶽山に登った。自家用車2台で新門司港〜大阪南港へ行き、駒ヶ根へ。2つの山を登って御嶽山麓の5合目に宿泊。翌8日朝、登山口の田の原に駐車し御嶽山を目指す。王滝頂上を経て八丁ダルミの稜線を登ると、左下にゴウーゴウーと音がして火口から薄い噴煙を上げ、辺りに硫黄臭を漂わせている。このときは噴火の徴候はなく最高峰の剣ヶ峰へ登った。
 この付近には御嶽神社奥社、御嶽頂上山荘、御嶽剣ヶ峰山荘があったが、シーズン前でオープンしていなかったので、中の様子は見れなかった。
今回の噴火ではこの山荘に逃れた人も大勢いたようだが、暗闇のなか火山礫や灰などの落下で恐怖感も相当なものだっただろう。
この噴火は水蒸気爆発であったようで、火災も発生せず、もしマグマ爆発だったら火災が起こり、山荘も登山道周辺の木々も燃え大惨事になるところだった。九州も火山が多く、対処の仕方を十分心得ておかねばならない。

火山噴火災害等の対応
●登山届・下山届の提出
登山口で記入するのは時間的にもロス。従って事前に登山計画、メンバー表を作成し持参、登山ボックスに入れる。縦走する場合はその旨を記入し、下山口で無事下山を提出することが望ましい。
※単独(1名)の場合でも必ず提出する。また家族にも知らせておくこと!
(今回の御嶽山では提出がなく、また母にも知らせていなく、心配された。)
●火山地帯への登山装備
普段の登山でも水、ヘッドランプと予備電池、手袋、行動食・予備食は必要だが、タオル、マスク、ゴーグル、ヘルメット、三角布、ラジオなどを携帯しておくと心強い。
◆九州・山口の活火山
山口・阿武火山群、大分・鶴見岳:伽藍岳、由布岳、九重山群、長崎・雲仙岳、福江火山群:鬼岳、熊本・阿蘇山、鹿児島・霧島山群、桜島、池田山川:開聞岳、米丸住吉池、若尊(わかみこ) ※沖縄周辺の島々は除く

(御嶽山登山の詳報は松九会ホームページ・登山クラブの2009年6月5日、6月7日、6月8日をご覧ください)
松九会登山クラブ 藤井哲夫 記