2007年5月13日(日)

京丈山(1,473m) (熊本) カタクリ・ヤマシャクヤク観賞


 例年カタクリの花などを見に行くときは、最短コースのハチケン谷から入っていたが、一度はワナバ谷コースをと思っていたので、やっと実現した。

 美里町(旧砥用町)から二本杉峠に着くと、貸切バスの登山ツアー団体がすぐに発車して先行した。
京丈山に登るのか?と登山口の駐車場の混み合いを心配し、峠を越えて後を追って二合から林道へ入りワナバ谷へと走るが、先行の車が通った気配はなく安心して登山口へ着く。

 登山口標識のすぐ手前の橋横に4〜5台の駐車ができるが、まだ1台も停まっていない。谷からは清流が勢いよく奔ばしり出ている。

 登山道はやや急な杉林から始まるが、空が開けた沢沿いの道になると水平状に穏やかだが、石灰岩のゴロゴロした歩きにくい道となる。再び杉の植林へ入ると斜面にヤマシャクヤクが現れるがまだ蕾が固い。杉の丸木橋(相当朽ちかけている)などや、水害などで抉られた急斜面を渡り、尾根へ近づくと左下に林道工事が延びてきている。(ハチケン谷からの林道延伸かと思うが?)

 尾根へ出て国見岳(おおぐるみ)への分岐点から左へスズタケの中や、大きな倒木の下をくぐったり、乗り越えたりしながら稜線へ出ると、ニリンソウやコバイケイソウ、お目当てのヤマシャクヤク(ほとんど蕾)の群落が並ぶ。山頂近くになるとカタクリが薄紅の花びらを開いてそこここに顔を見せている。

 登山途中にも山頂にも、全く他の人に逢わなかった。天候はよいのに!…静かな中で遅い昼食。

 下山時は登ってきた登山道から離れ(多分、ヤマシャクヤクは日当たりの良い稜線に、蕾を開かせているだろう…と)さらに上部へ入ってみる。あった!あった!…花びらをふんわりとまろやかに膨らませた、清楚な白いヤマシャクヤクの群落!、みなカメラに納める。が、尾根上の周囲はみな同じような風景?。下りに道を見失って、いったん元へ引き返しながら本道へ戻る。あとは下るのみで、国見岳分岐下で今日ただ1人の登山者?(ランナー)とすれ違った。暫く下っていたらもう下りてきて走って抜いて行き、1本の丸木橋の上も走って乗ったのでボキッと折れてしまった。ケガはなかったようで這い上がり、そのまま走っていったが、後からの我々が迷惑!応急処置を?して下る。帰途には温泉へ。砥用の国民保養センター雁俣荘鉱泉(閉鎖)がリニューアルし営業再開、寄ってみようかと思ったが、いつもの佐俣の湯に入って帰る。              (藤井哲夫 記)

(コースタイム)
  11:05ワナバ谷登山口P11:12…11:30滝の上(休)…11:45最後の水場…12:20国見岳分岐…13:10京丈山山頂(昼食)13:56…14:58国見岳分岐…16:30登山口P


 この季節はツツジと共に見ておきたい花はやっぱりカタクリ、ヤマシャクヤクであると思い、京丈山に行くことになった。二本杉からヤナバノ谷登山道をとった。登山道は整備が不十分で朽ち欠けた木橋や倒木渡り、崩れた崖渡りなどを強いられる場面がしばしばあった。そのおかげで期待より少なかったったが、カタクリ、ヤマシャクヤクは勿論の事ミツバツツジなどの花も楽しむことができた。     (写真・文 澤田眞次)

(メンバー)
      
松   九   会   : 藤井哲夫・和子夫妻、澤田眞次・律夫妻、村上直人、(小野真弘)
                     
     
福岡まいづる山岳会:大宅道雄、石内美佐子

                

駐車場にて準備

10時12分登山開始

 

 

朽ちかけた橋を渡る

何回か徒渉を繰り返す

新緑のトンネル

崩れかけた丸木橋を渡る

倒木を渡る

山頂にて

 

 

花を撮る

崩れた山道を越える

石灰石のがら場を下る

土留めの木杭は朽ちているが・・・

悪路を無事下山し一安心

佐俣の湯で疲れを落とした

山で出会った花たち   ミツバツツジ

カタクリ

 

 

カタクリ

カタクリ

ヤマウツボ

ラショウモンカズラ  

ツルマンネングサ

ニリンソウ

ミヤマガマズミ

ヤマシャクヤク

ヤマシャクヤク

ヤマシャクヤク