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黒岩山(クロイワサン 1502.6m)  <大分・九重>   2014年2月20日(木


(メンバー)大宅、信岡、澤田s、澤田r゜、西、平原、林゜、藤岡゜、藤井、(友清゜、徳永゜、左座゜、宮内)

 霧氷・樹氷など“くじゅう”の冬景色を楽しめたら最高!と企画していたが、2~3 日前から東京でも大雪、各地で交通マヒなどの被害も続出。九州でも大分高速道が通行止めとなるなど混乱。Netで道路交通情報や、九重町役場、貸し切りバス会社など情報を確認。また夜になって、くじゅうに行っていて急遽帰ってきた“かめちゃん”から、くじゅう周辺は雪が深く、生活道路は何とか通れそうだが、四季彩ロードなどは通れないようです!との情報も頂いた。参加者からもどうですか?の心配メール。予定の四季彩ロードを外し九重ICを下りて、水分峠からやまなみハイウエイを経て長者原への道を選ぶことも考えた。 幸い天候も回復、実施することにした。

 ドライバー氏と山田SAで最終確認し九酔渓への道を取る。途中で対向車のバスがチェーンを付けていたので、こちらのバスもチェーンを巻く。しばらくは雪道を走るが、坂道も緩くなったところでチェーンを外し、長者原の駐車場に着くと雪も深く、除雪も不十分なため自家用車が勝手気ままに?駐車している。

 再びチェーンを巻き牧ノ戸峠へ登ったが、さらに雪が深く(除雪されていないため)駐車場への侵入もままならず、道路脇に止めて下車。

 アイゼンを装着し、黒岩山への登山路へ入るが、誰も歩いていなくて雪が深く歩きづらい。それでも牧ノ戸展望台(あづまや)までの広い平坦な道はスムーズに登って来たが、これからが手ごわい急な登りが待っている。天候は素晴らしく、真っ青な天空が広がって輝く太陽に照らされた雪は、眩しいほどにキラキラと輝いている。

 雪は段々深くなり、柔らかいところと固いところもあり、膝上や股までスポッと深くなったり(ストックを突き挿すと70~80㎝は優に沈む) 、脛あたりで止まったり、一歩一歩左右でアンバランスな歩きとなり大変だ。先頭のラッセル(先頭者が深い雪をかきわけ道を開く)も、深くはまった足を雪面まで高く上げて進むが、相当に疲れる。真冬なのだがリュックの背中に汗が流れる。若くて?元気のある人にラッセルを交替して貰いながら進む。一面の深い雪にトレースもなく、ルートづくりも大変。徐々に高度を上げ広々とした台地に出て、休む間もなくさらに山頂へと雪を踏む。

 山頂直下は急斜面の登りとなり、無雪期は黒い溶岩塊が露出・点在しているが(山名の由来)、今日は殆ど雪に埋もれていて、岩を踏まずに山頂に出た。景色は最高!! 眺めは雄大で、左の三俣山から奥に中岳・天狗ヶ城・久住山、白い煙の硫黄山、星生山・肥前ヶ城・扇ヶ鼻・岩井川岳など白雪を冠った、九重山群の名峰が並ぶ。山頂で記念写真に収まり台地へ下りて昼食。

 計画では黒岩山から上泉水山、下泉水山へと縦走、長者原へ下りるつもりだったが、意外な雪の深さに登りの時間がかかり、これから先の長い距離(4倍くらい?)と、尾根のラッセル、体力の消耗などを考慮して登ってきた道を下ることにした。

 下りも急でアイゼンを効かせながら慎重に降る。時折スポッと足が沈んだり、スリップしたりするが、無事に登山口まで下りてきた。毎年1~2月には雪の山歩きをしているが、九州で、こんな深い雪山(冬山)が体験できたのは、本当に良かった!。                                                                          (藤井哲夫 記)                


                                                           【写真撮影:澤田眞次】

黒岩山も真っ白です 登山口でアイゼンを付ける
兎の散歩道? この辺りまでは雪も少なく踏み跡もある
ここからは全く踏跡がない 深い雪に潜りながらの歩行
傾斜のある登りになってきた 周囲の展望が素晴らしい(三俣山、星生山)
ここまで来るとあと一息、風で雪が飛んでいる。 やっと頂上 1,502.6m
三俣山をバックに
下山です さよなら黒岩山
紺碧の空の下、ちょっと遅い昼食です 紺碧の空の下、ちょっと遅い昼食です
記念撮影
下山コースが見えている 苦労してラッセルした道も下りは楽です
随分歩きやすくなっています もう安心です
快適です やっと下山してきました
平治号も雪の中(長者原) 疲れた足を温泉で癒しました

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