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市房山(1,720m)、石堂山(1,547m) 宮崎県・西米良    2009年4月25日(土)雨後晴 〜26日(日)晴


(メンバー) 
   松九会登山クラブ  :
藤井哲夫、信岡雄蔵、澤田眞次
   福岡まいづる山岳会:井上孝、長能康子、児玉かめ子、友清節子、岡田博美、澤田律

(コースタイム)
  ●25日(土):筑紫野I.C=人吉I.C=広域農道フルーティロード=市房ダム=キャンプ場=市房神社参道終点P登山口11:20…11:45市房神社(4合目)…仏石(5合目)…12:20 7合目(軽い昼食)12:30…14:00 8合目(引き返す)…15:45市房神社…16:10P登山口=あさぎり町・農家民宿“馬場のてっちゃん家(ち)”(泊)

  ●26日(日):民宿=村所=竹原(右折・米良椎原林道)=井戸内峠=10:20井戸内登山P10:25…10:30 5合目登山届BOX…10:43 6合目分岐…11:15 7合目…11:45林道出合…11:53 8合目…12:30 9合目(昼食)13:00…13:27石堂山山頂13:45…14:35林道出合…15:15 6合目…15:32登山口P=

●25日(土):生憎の雨模様だが途中南の方から回復気配に実行する。人吉I.Cを降りて信号や車が少ない広域農道のフルーティロードを走り、市房神社参道終点へ。下では雨がなかったが、深い山ともなると霧が濃くポツポツの雨。雨具の上着を着けて出発。4合目の市房神社からは樹齢何百年もの杉の巨木が並び、足もとの露出した根を踏み、岩の参道を滑らないように登る。だんだん暑くなって雨具を脱ぎ、5合目の仏石(仏岩とも)の2本の切り立った奇岩を左に見て進む。5合目から6合目にかけては登山道の斜面が崩壊し、以前よりかなり荒れている感じ。お目当てのコバノミツバツツジもツクシアケボノツツジもそこそこ花を着けている。

 雨も止み写真を撮りながら登るが急登続きの道は、7合目でやっと峠を越した。朝が早かったのでシャリバテもありここで軽く昼食とする。風が強まってきた。中止しようかと思ったが“市房山は初めて”の人がいて行きたい気持ちに押されスタート。登るにつれ風が木々の枝葉を揺すりごうごうと鳴る。みぞれかと思わせる冷たい粒状の雨も降り出した。ちょうど8合目の標識が立っている場所で、時間も2時となり、下山時間を考えると頂上までは無理と判断。ここで証の写真に収まり少し下って弁当をとり下山。登山口では4時を過ぎていた。

 今夜の泊まりは、あさぎり町の愛甲一典町長(九松出身)が紹介してくれた、農家民宿の「ゆっくりサボッテン・馬場のてっちゃん家」で愛甲さんと携帯で道を誘導してもらいながら“今どこ?” “免田駅前” “その先の信号を…”などと地理がわからない道を行ったり来たり、土地の人に尋ねながら漸く到着。「さーお上がり、まずはお茶を…」で出されたのが「いちご大福」ならぬ特製の「トマト大福」だった。とろりとした大福(餅)の中にフルーツトマトが入り、しっとりと馴染んだ味は格別!美味だった。その後近くのヘルシーランド薬師温泉へ案内して頂き疲れを癒した。

 夕食はバーベキュー、たくさんのいろんな肉が並び、地元のうまい球磨焼酎も出て食が進む。この日Sさんが誕生日でデコ・ケーキが出て、宿の奥さんの心遣いで赤飯までいただいた。間もなく愛甲町長も「100年レイル肥薩線」「SL人吉」の出発式と試乗を終えて駆けつけてくれ、懐かしい話と、あさぎり町にかける思いを熱く語っていただいた。

 馬場のてっちゃんは、グリーンツーリズム研究会のリーダーで、農家民宿を積極的に推進されていて、フルーツトマトの専業農家でもありご夫婦で栽培。とにかくうまい!

●26日(日):朝から快晴、裏の竹林に降りて筍掘り、瞬く間に10数本が採れて運ぶ。今日は無料で持って帰ってよいと気前がよい。次いで近くのハウスへ行きトマト狩り。100m10列ほどの枝には色とりどりのトマトが下がっている。できるだけ赤く熟れた物を採るように、もぎ方も教わりそれぞれの列で収穫、お土産にもと手が伸びて2kgくらいはすぐに収穫。

 宿への帰りには日本七薬師の一つ、谷水薬師に参拝し健康を祈念、山門に立つ仁王像に噛んだ紙つぶてを投げつけて、付いた場所の病気が治癒するといわれている有名な仁王様だ。

 朝食は朝の適度な運動でおいしくいただけた。筍の味噌汁、柚子の味噌漬、野菜の漬物などふだん味わえない珍しい朝食だった。デザートには熊本のとろりとしたヨーグルトにトマトジャムが乗せられた、これまたおいしいものだった。

 時間もだいぶ費やした。およそ2時間で石堂山登山口(5合目)へ。杉林の中のジグザグの登山道を抜けると15分弱で(ぼちぼち登ろう6合目)の尾根取りつきに着く。杉の伐採地を抜けて自然林に入ると本格的な登りとなり、西側の展望が開けて大きな山容の市房山から二つ岩へ続く鋸尾根が横たわる。アセビの群生を進み急登から平坦な尾根となった。「いい事ありそう7合目」の標識を過ぎると、これから先はミツバツツジやアケボノソウが見事に咲き誇り、まさに山の花の“貴婦人”が競演を始めた。急な斜面となり乗り越えていくと未舗装の林道に出て、150mほど進むと8合目への取りつきがあり、急な斜面を登りきると8合目で、ここを過ぎると見事な自然林の、心安らぐような快適な尾根歩きとなり展望も楽しめる。花が多い9合目で昼食、食べるのもそこそこに皆花の撮影に余念がない。今年の目玉は大木に淡いピンクの花をびっしり着けたアケボノツツジだった。

 前方に一際高い岩のピークが連続する。岩の尾根には運動会の綱引きの大きなロープがあったり、急峻な岩場をロープなしで登攀しなければならないところもある。3つか4つほどの岩峰群を越えて、スリルも味わいながら、漸く石堂山山頂にたどり着いた。山頂奥にもアケボノツツジが咲いており、それもカメラに収め、往路を下山しながらまた花の写真を撮る。

 下山後は「西米良温泉・ゆた〜と」に浸かる。肌がつるつるになる美人の湯がよかった。     (藤井哲夫 記)
 
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ツクシアケボノツツジ、コバノミツバツツジを見たく、市房山、石堂山を目指した。

当日は、あいにくの雨模様だったが、午後には晴れるとの予報を信じて、計画通り行動することにした。

市房山の登山口では11時になっていたが霧のような雨が止まない、雨具の上だけを付けて出発する。市房神社 には、1グループが先着していて、もうここで弁当を食べ下山すると言っていた。我々は雨が止むのを信じて頂上を目指す。6合目を過ぎるとミツバツツジ、アケボノツツジがちらほら見えてくる。雨もようやく止んできて写真を撮りながら登るが、だんだん急坂になり苦しい登りとなる。8合目では2時になり、下山のことを考えると、頂上までは無理と判断して、ここで下山することに決定。写真を撮って少し下った所で弁当を取る。駐車場では4時を回っていた。

 本日の民宿は「あさぎり町」なのだが、場所が分からず、行ったり来たりして、着いたのは6時だった。が宿のウェルカムティーに「特性トマト大福」が付いていて大感激。その後ヘルシーランド薬師温泉で疲れを癒した。

 夕食はバーベキュウで旨い地元の焼酎も出て食が進む、今日はSの誕生日でケーキが出て、宿の奥さんの心遣いで赤飯まで出てきた。間もなく松九会の会員でもある、あさぎり町の愛甲町長も駆けつけてくれ、懐かしい話を聞くと共に、あさぎり町にかける思いも熱く聞かせていただいた。

 翌日は早朝より竹の子掘りをして頂き、続いてトマト狩り、思い思いに収穫するが中には、あちこちへのお土産にと何キロも持ち帰る人も居て楽しいひと時であった。宿への帰りには七大薬師の1つ田水薬師にお参りし健康をお祈りした。朝食は朝の適度な運動でおいしくいただけた、竹の子の味噌汁、柚子の味噌漬けなど普段味わえない珍しい朝食がとれた。

 石堂山の登山は5.5合目位まで車で入った。一合目毎に道標があり、「ぼちぼち登ろう6合目」等と書かれていて次の道標が楽しみになる。7合目くらいからミツバツツジが見られるようになり登るに従って花が多くなる、9合目を過ぎたあたりには、アケボノツツジの大きな木も見られ感激の連続となり写真撮影に忙しかった。

 下りもツツジを楽しみながら、快適に下ることが出来た。下山後は西米良温泉・ゆたーとで汗を流し帰途についた。                              (澤田眞次 記)

【写真撮影:澤田眞次】

雨の中で登山準備

登山口

大杉の元を登る

4合目市房神社

枝振りの面白い大杉

ヒカゲツツジ

ツクシアケボノツツジが所どころに見られる

コバノミツバツツジ

本日の最高点8合目

4合目まで下山

3合目付近には大杉が・・

おいしい特性トマト大福

竹のジョッキで乾杯

町長を囲み懇親

赤飯の準備までしていただいた。

町の行政について熱く語る

町長と楽しく思い出話を

バースディケーキ

二次会も楽しみました。

朝食前の竹の子掘りの成果

トマト狩りを楽しむ

トマトの枝は7月には8m位に伸びる

田水薬師に参拝

豊かな朝食

出発準備

民宿「馬場のてっちゃん家」の前で

登山口

杉林を登る

七合目の標識

稜線は新緑になっていた

7合目を過ぎるとコバノミツバツツジが

急坂を登る

九合目の標識

ツクシアケボノツツジを撮る

ツクシアケボノツツジ

頂上直下のくさり場

山頂にて

ツクシアケボノツツジ

最後の急坂を下る

下山しました

 「西米良温泉・ゆた〜と」で汗を流す

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