2007年5月3日(木)

井原山(982m)〜雷山(955m)   (福岡) ミツバツツジ観賞


 いつもは前原方面から入るが、今回は佐賀県側からのルートで登ってみようと三瀬峠の旧道を越え雷山横断道路を走って古場岳登山口の道路脇に駐車、途中にもこの付近にも多くの車が停められていて、このコースからの登山者の多さがわかる。もっとも佐賀の人たちにとってみれば、ここから登るのが当たり前で、わざわざ福岡・前原に回る必要なんかないのだ。 

 登りだしてすぐに、1人の男性登山者が上から駆けるように下りてきて“お宅のグループに看護師さんか、救急救命士の方はいませんか!”という。瞬間に以前の再来かと驚いたが“いない”と言うと、すぐ後ろから登っていた若い女性3人が“どうしました?”と駆けだした。看護師さんらしい人たちは状況を尋ねながら登っていく。誰かが“救急車への連絡は!”の声に男性は携帯で通報“…意識がない…鼾をかいている…嘔吐した…”と。我々もついて登っていくが現場はまだ先…やがて看護師が対処し始めた。

 みると60年配の男性が倒れていた。呼吸もあり目は見えているようで、まばたきもある。奥さんらしい人もいて、少し安堵したが寒気が来ると思ってリュックを下ろしサバイバルシートを取り出し肩から足もとに掛けてやり、あとは手伝いも何もできないので先へ行く。しばらく登っていると救急車のサイレンが聞こえてきた。  

 井原山へのややキツイ登りあたりからポツポツとミツバツツジが顔を見せる。青空が広がり汗ばむほどの天気の中山頂へ着く。GWで若者・子供・中高年の大勢の登山客で賑わっている。小休止して「雷山へ90分」の標示とすぐ右手に瑞梅寺への分岐を見て下る。これからはアップダウンの尾根歩きで何度も通った従走路。黄緑の若葉が春の陽射しを受け青空に映えて、その中に淡いピンクのミツバツツジが彩りを添え、なんとの言えない美しさを醸し出している。

 途中2度ほど水分補給の休憩はしたが、雷山山頂にはちょっと早めに着いた。山頂の大岩の回りにも芝の広場にも大勢の登山者。井原山も多かったが雷山も劣らずそれ以上の人・人・人である。山頂で50分ほど昼食・休憩して、縦走路を鞍部の分岐に少し戻り右の標識に従い「布巻林道」方向へ入り、杉の植林帯をひたすら下って丸太3本の橋を渡ると布巻林道へ出た。ここから布巻雷山登山口(チェーンゲート)までは10分※この周辺にもかなりの駐車台数…さらに古場岳山荘や別荘地を経て、スタート地点の駐車場所・古場岳登山口へ戻った。

 ひと汗かいたので、北山ダム横を通り三瀬温泉「やまびこの湯」でひと風呂浴びて帰る。

 ☆ミツバツツジの花はやはりまだ蕾が多く、山フジの花もこれから…だった。

 ★登山途中で倒れた人は、C型肝炎で通院中と同行の奥さんが言っていたが、我々中高年者の日ごろの健康管理について考えさせる1日でもあった。           (藤井哲夫 記)

(コースタイム)
 9:00曲淵水源地バス停=三瀬峠=雷山横断林道=古場岳登山口P9:45…10:16高圧送電線鉄塔下…10:50井原山山頂11:00…12:22雷山山頂(昼食)13:10…13:17布巻分岐…13:40布巻林道分岐…布巻雷山登山口(チェーンゲート)…14:10古場岳登山口P=
やまびこの湯

 

ミツバツツジと言えば井原山、近くの山でミツバツツジの群生が見られるので、今年も期待して出て行った。コースはいつもとは変えて、佐賀県側の古場岳登山口をとった。

 残念ながら今年は花付きが十分でなく、ツツジのトンネルはくぐれなかったが、天候は最高の五月晴れで、すがすがしい登山が出来た。帰りは三瀬に出て「やまびこの湯」で一日の汗を流した。
 
                               (写真・文 澤田眞次)

(メンバー)
      
松   九   会   :  藤井哲夫、澤田眞次・律夫妻、宮脇彪、林大四郎、白石重男、
                      佐藤直之、(小野真弘、安田哲也)
     
福岡まいづる山岳会:石内美佐子

                

車道脇に駐車して登山準備

井原山登山口

 

 

林道を登る

鉄塔下での小休止

晴天の下、足取りも軽く登る

コース途中にはミツバツツジが

井原山頂上にて

 

 

井原山頂上の斜面のミツバツツジ

井原山より雷山へ

ミツバツツジ

ミツバツツジの中を雷山へ1

ミツバツツジの中を雷山へ2

ミツバツツジの中を雷山へ3


雷山頂上にて

雷山頂上にて弁当

杉林を下山

 

 

下山し林道へ出る

下の方ではヤマツツジも見ることが出来た


みつせの温泉へ