※ゲンカイツツジ観賞 (日帰り)
岳滅鬼山は英彦山山地の西側に位置し、東峰村と日田市の境界にある。筑紫溶岩といわれる安山岩の岩山で、変わった山名を持つが、山名の由来ははっきりしない。英彦山修験者の春の峰入りコースは、本峰から西の釈迦ガ岳、大日ガ岳を通り、小石原村の行者堂へと続いている。
(メンバー)
松九会登山クラブ:藤井哲夫、澤田眞次・律夫妻、宮脇彪、信岡雄蔵、佐藤直之、原田和夫
まいづる山岳会 :井上孝、大宅道雄、石内美佐子、児玉かめ子
(コース)
大野城駅8:20=筑紫野I.C=9:00杷木I.C=9:25JR筑前岩屋駅(トイレタイム)9:36=9:42浅間山登山口P9:55…10:30小休止10:37…11:00稜線…11:07展望台11:15…11:55岳滅鬼山分岐…12:15釈迦ヶ岳分岐…12:25昼食12:50…13:20岳滅鬼山山頂13:25…13:43岳滅鬼岳山頂13:48…14:00岳滅鬼山山頂…14:38釈迦ヶ岳分岐…14:55岳滅鬼山分岐…15:10浅間山山頂15:25…16:05谷ルート出合い…16:20登山口P=
車窓からの風景は春の陽ざしを受けて満開の菜の花や梨、桜etc、春爛漫!。JR筑前岩屋駅より6分程で浅間山登山口に着く。(3〜4台駐車可)
歩き出してすぐに急登に取りつく。ロープを頼りに登ると少し下に登山道があったようだが、土石流で倒木が道を塞いでいる。谷ルートに入ると岩壁がせり出していて狭い岩壁の隙間を抜けたり、倒木や岩が登路を寸断している。踏んばりながらテープを頼りに登る。谷を抜けると尾根の急坂になる。急斜面に何箇所か炭焼きの窯跡が残っている。この急勾配で以前は炭焼きをしていたのだろうか?、炭を背負って下る人の苦労が偲ばれる。1時間で稜線に出て右折して展望台に向かう。展望台からは木々が育ち展望はもう一つだが、今日の最後に登る浅間山を望むことができる。分岐まで引き返し岳滅鬼山に向かう。登山道は整備されていたが途中左・右に分かれた場所にテープも標識もなくどちらへ行くか、地図で確認するが…(澤田さんが右の道を登り確認)急坂を登り詰めた所が岳滅鬼山分岐である。稜線も倒木が多く「頭・足元に注意!」とShoutしながら進む。
釈迦ヶ岳分岐で12時を過ぎたので山頂の少し手前で昼食、陽当たりのよいブナやカエデの落ち葉の絨毯に座り込む。木々はまだ冬枯れ。もうすぐ一斉に芽吹くことだろう。シャクナゲの自生地があるが蕾が少ない。今年は裏年かな?。英彦山を前方に見てなだらかな坂を登り岳滅鬼山へ向かう。岳滅鬼山の山頂は平坦な小広場で展望は望めず、前方の高い山(岳滅鬼岳)が気になる。30分で着きそうな感じで「行こうか、どうしょうか…」思案している間に「そんな言っている間に、歩き出したほうが早い!」との声に前進。岳滅鬼岳はシャクナゲが多く、開花時は素晴らしいことだろう!。15年くらい前に野村さんと英彦山から登ったときは、鎖やロープで岩を登った記憶があったのだが…山頂には「山頂」を示す標識がなく、通路標識の裏にマジックで岳滅鬼岳と書かれているが、どうもすっきりしない。次の目的“浅間山”が残っているので急ぎ往路を戻る。浅間山の尾根に取りつくと、また急登でロープや木々に助けられながら登り、20分で山頂に着く。山頂は狭く展望は南側のみで、記念写真も全員撮れたかなー。
復路は急降下で喘ぎながらロープや木々に掴まりながら一直線に下る。巨木や老木も多い。往路にここを登っていたら岳滅鬼山まで行けただろうか?、ともかく下るのみ40分で谷ルートの出合いに着く。谷を下り登山口へ、しっかり6時間は歩いた。久しぶりに充実した山行だった。
下山して岩屋神社のゲンカイツツジを探勝、ちょうど満開で淡い紫がかったピンクの花びらが可愛い…。村の施設「いずみ館」の浴場で疲れと汗を流し帰途に、皆さんお疲れさまでした。 (石内美佐子 記)
【写真撮影:原田和夫】
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