大日岳三山:
奥大日岳(おくだいにちだけ 2,611/2,605.9m)…中大日岳(なかだいにちだけ 2,500m)…大日岳(だいにちだけ 2,501/2,498m)
(コースタイム)
7月23日(月):雨のち晴れ 朝食5:00、小舎5:58…6:57新室堂乗越…7:16室堂乗越7:20…8:04カガミ谷乗越8:079:02池9:10…9:14奥大日岳9:20…10:43休憩10:56…11:32七福園11:43…12:10大日小屋(昼食)12:44…13:05大日岳13:22…13:37大日小屋・夕食17:30(泊)
7月24日(火):快晴 朝食5:30、小屋6:00…6:25中大日岳6:39…6:51大日小屋6:58…8:03沢・水場8:08…9:05休憩9:10…9:36大日平ベンチ…9:41大日平山荘9:57…10:55休憩11:01…11:05猿ヶ馬場…11:54大日登山口…12:06称名滝(滝観賞)12:19…12:42レストハウス(昼食)13:15…バス13:25=13:45立山(駅前ホテル・温泉入浴)=立山・電車15:15=16:15富山(泊)
7月25日(水):JR富山4:55(サンダーバード2号)=8:23新大阪/8:38(ひかり393号)=11:48博多(解散)
●7月23日(月):昨日からの雨が残り、スパッツ、雨具を着てからの出発。別山乗越から稜線を下り、新室堂乗越、室堂乗越とひたすら歩く。所々雪渓に阻まれ登路を失うが、地形を判断しながらルートを確実に見出して進む。沢沿いにはキヌガサソウやサンカヨウなどの群落が続き、カガミ谷乗越からは称名川側の斜面を登る。雨や曇りの時はライチョウが出そうなところと気にしていたら現れた。頭の下の赤いのが雄でちょっと小さいのが雌だ。仲良くひょこひょこと歩いて草叢に消えた。道なりに進み、奥大日岳の山頂に着くが眺望はない。
山頂からは草原へ少し戻り両側が切れ落ち、高度感のある急な岩場を下る。白い岩の崩壊地に出て長いジュラルミンの梯子を下りる。さらに歩き続け七福園と名づけられた岩石地帯に着く。アオノツガザクラ、チングルマなどが、びっしりと咲き庭園風の趣がある。ハイマツの密生した中を下って行くと、やがて大日小屋の赤い屋根が目に入る。小屋前で食事をし荷物を置いて大日岳を往復する。この小屋は昔ながらのランプを灯す宿。夕刻、雲海に浮かび刻々と変化する剱岳の雄姿をカメラに納める。夕食時、澤田 律さんの誕生日を祝いワインで乾杯して、早めに就寝。
7月24日(火):天候回復! 剱岳の肩から昇るご来光をカメラにと、思い思いにシャッターを切る。朝一番に中大日岳でご来光を見てきた安永さんが“あそこへ行けば薬師岳など眺望が素晴らしい”との情報に、朝食を済ませ、昨日山頂を踏まなかったこともあって、皆で登り返す。岩の山頂からは立山は眼前に、穂高、槍・薬師…とパノラマが広がる。
一旦小屋に戻り下山開始。下りっぱなしであるが結構疲れる。大日平山荘からは緩やかな木道が続き快適に下るが、大日平と別れ、牛ノ首尾根に入ると左右切れ落ちた難所となり、梯子やロープを頼りにぐんぐんと下がる日差しも強く風もなく、大概で終われば!という気持ちでひたすら下り、猿ヶ馬場の小広場を過ぎ最後の踏んばりと気合いを入れた途端に、レンガ色の舗装道路が目に飛び込んできて、あっけなく?登山口に着いた。カンカン照りの中、日本一の落差を誇る(360m)称名滝を見に、最後の力を振り絞って足を運ぶ。予定時間を大幅に遅れていたが見事に挽回。レストハウスで完登を祝し、生ビールで乾杯!ゆっくり食事ができた。
立山に戻り温泉で汗と疲れを流し、あとは計画通りに富山まで戻るが、夜中に信じられない大パプニング(トラブル)が起こった!。
★帰路は富山発23:00の夜行高速バスを予約(出発前に福岡で確保)。時間になり富山駅バス停で乗車チケットを出したが、既に先客があり乗車拒否!?…何故だと詰め寄るが、ダメだという。乗務員(運転手)では何ともならないので係を呼べ!と…、来てもらってスッタ・モンダの交渉をするが、らちがあかない。とんでもない(いや、ある!)ことに、チケットのダブルブッキング(二重発券)で、私たちの乗車名簿は登録されていない!…もめに揉めたが夜中の12時ちかくもなり、既に乗りこんでいる乗客の眠そうな顔を見て諦める。
夜中で列車もなく…、仕方なく駅前通りのホテルにチェックイン。朝一番のJRで富山=新大阪=博多へ、予定より1時間遅れで帰ることに相成りました!。 (藤井哲夫 記)
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【憧れの立山へ登ることができました】
立山、大日岳登山のお誘いをいただき地図を見て、連続3日間の歩行に耐えられるだろうかという危惧と共に、どんな山々の景色に出会えるのだろうとの期待感も大きく湧きました。
1日目は10時間かけて立山の登山ベース、…室堂へ着いた…遠い…。ここには十数年前、ツアーで来たことがあり懐かしい。
2日目、いよいよ歩き始める。ガスがかかり眺望はあまりよくない。足もとに咲いている可憐な高山植物に励まされて進む。雪渓を渡るとき少し浮き浮きする。真夏に雪の上を歩く不思議!雄山の登りのきつかったこと!一歩一歩、石を踏みしめ上へ上へ…。どうしてこんなにきついことをするのだろう?。「修行」という文字が浮かぶ。
印象的だったのが3日目。朝から雨の中を足もとだけを見つめて歩いて、早めに着いた大日小屋でゆっくりしていた。雨が止み「剱が見えてきた!」と誰かの声。見ている間に剱岳がゆっくりゆっくり目の前に現れてきた。その名の通り峻険な山容が雲海に浮かび上がり、夕日が頂を染めるまで、何度シャッターを押したことだろう…。
4日目は晴天。山襞が幾重にもなって、あれが白山、あれが薬師…と説明されたが、ちんぷんかんぷん。なんとか称名滝にたどり着くことができた。
先頭を行く藤井さんの足の運びが速すぎることなく一定で、歩きやすかったし、女性3人の後ろを男性3人が守ってくださってありがとうございました。
一人ではとても無理ですが、仲間に支えられてやり遂げられたことが大きな喜びになりました。30種以上もの花も見ることができ、大満足です。
(友清節子 記)
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23日天気予報に反し朝から雨、「こんな天気ですみませんねぇ」と言う、小屋の親父さんの言葉に送られ、雨の中を出発。しばらくは左からの雨にたたかれながらの下山となる。やっと風当たりが収まった所が新室堂乗越だった。いきなり350m位下ったことになる。これから奥大日岳まではひたすら登りだ。ガスで景色は見えないが、コバイケイソウやハクサンイチゲの咲くお花畑が慰めてくれる。奥大日岳頂上からもガスで遠望できないので早々に下山にかかる。こちらの斜面も急な下りだが、キヌガサソウの群生やハクサンチドリなどの花も見られ七福園まで来ると更に見事な花々の楽園となった。雨はほとんど止んだが、ゆっくりする気分にならず、先を急ぎ次の小ピーク(中大日岳)を過ぎると、ポッカリ目の前に大日小屋が見えた。
小屋の前で昼食を食べ、大日岳を目指す、雪渓の斜面を慎重に登ること20分で頂上に立った。雨は止んでいるが、景色は見えない。良く見ると隣に更に高いピークがあるが、何故かやっぱりここが頂上になっている。(奥大日岳も頂上の他に2,611mの最高点がある)
小屋で反省会?をしていると窓の外に剱が見えてきた、反省会を中止して小屋の前で撮影会に入る。少しづつガスが切れ周囲の山々が姿を現す。夕焼けに映える山々を眺めながら明日を期待した。小屋にはいつの間にかランプが灯っていた。夜中トイレに起きたら空は、もうこれ以上の星が入る余地のない位多くの星が出ていた。
翌日は快晴、日の出を拝み、急遽予定変更し中大日岳へ登り、展望を楽しむ、遠く白馬から白山まで展望できた。
大日小屋からの急な下りを慎重に下る。少々時間オーバーしたが、おかげで大日平などで多くの花を楽しむことができた。下山後日本一の落差の滝「称名滝」見物、滝から100mくらい離れているのに水煙で大変な迫力、カメラも大変。
近くで食事をとり、立山の温泉で3日分の汗を流した。
(澤田眞次 記)
参加者 : 藤尾明、藤井哲夫・和子夫妻、澤田眞次・律夫妻、安永憲男、(外部)友清節子
【写真・(fu)-藤尾さん、(sa)-澤田さん、(ya)-安永さん、】
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